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イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~

先日、カナダの取材から帰ってきました。

取材の成果はこれから各媒体等で発表していきますが、
こちらでは何回かに分けてボートや水路についてレポートしていきたいと思います。


ボートを借りたのは、オンタリオ州のポートホープ郊外にあるイーガン・ハウスボート・レンタルズ社
マリーナに27艘のハウスボートを所有し、
トレント・セバーン運河でのクルーズにボートをレンタルしています。

ボートは40フィートと32フィートの2種類あるのですが、
私たちが借りたのは長いほうの40フィート。
カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_16444879.jpg


40フィートのほうは、長いだけでなく、
屋根の上に「スリーパー」という小部屋がついていて、
定員も多くなっています。

写真を見ればお分かりのように、
外見はまるでキャンピングカーですよね。

カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_1650362.jpg

こちらは陸上で整備をしていた船なんですが、
船体はドラム缶を並べたようなトリマラン(三胴船)スタイルで、
その上にキャビンが乗っかっているような感じになっています。


出発前のインストラクションは、まずDVDでオペレーションの概略を説明されます。
カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_1772343.jpg




なんだか倉庫みたいな
雑然とした部屋でしたが、
座学をすっとばして
いきなり船内の説明に入る
ナローボートより安心感があります。



同じ部屋で、次は航路の説明。
カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_1785799.jpg




壁にかかっているのは
概略図ですが、
船内にはより詳しい
チャートが置いてあります。



さらに親切なことに、ロープワークも教えてくれます。
カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_1714340.jpg




そしていよいよ船内に移動し、各部の説明を受けます。

操縦席はこちら。
カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_16532670.jpg

ステアリングとスロットルがシンプルに並んでいます。
スイッチ類はライト関係。

こちらはアフトのダイネッティ。
カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_16544658.jpg


ベッドを組むとバンクになります。
カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_16562075.jpg


こちらはギャレー周り。
カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_1722972.jpg

火力は、ナローボートと同じガスでした。

エンジンは「インボード・アウトボード」と言うんだそうです。
「外付け中付け」?
言葉だけだとなんだかよくわかりませんが、
実物を見ると納得します。
カナダのハウスボート取材① ~マリーナ到着~_c0027849_1717475.jpg




燃料はディーゼルでなくガソリン。
マリーナのステーションには
両方用意してあるところが多いようですが、
アウトボードの小さなボートが主流なので、
ガソリンのほうが需要が多そうですね。


ちなみにこの写真はプロペラのチェックをしているところ。
傷などがないことを会社とユーザーの両方で確認します。
航行中にぶつけるなどして、
修理、または交換が必要となった場合、
弁済が求められますので注意したいですね。
by narrowboat | 2010-06-10 16:34 | 運河取材 | Comments(0)