イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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見沼通船堀

先日、行田で見沼代用水を偶然走ることになったこともあって、
先週末は見沼通船堀を見に行ってきました。

見沼代用水は、利根川から取水した水を内陸部まで掘削した水路で運ぶ農業用水なんですが、
さらに延伸させて荒川とコネクトしたことにより、
舟運にも利用されていたのですね。

見沼代用水は、途中で二股に分岐し、それぞれ「西縁」「東縁」と呼ばれています。
この2つの水路の間に芝川という人工河川があり、
ほぼ平行したこれら3つの水路を横(東西)にリンクするために建設されたのが見沼通船堀です。


東浦和駅からはじまった探索は、まず西縁から通船堀へ。
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西縁にかかっていた橋には、昔日の舟運を思わせるレリーフも。
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通船堀も、見沼代用水路西縁~芝川までの間が西縁
芝川をはさんで東側、見沼代用水路東縁間が東縁と呼ばれています。

まずは西縁を走っていくと、西縁二の関の跡に表示がありました。
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このあたりの水路はこんな感じ。

このとは閘門、すなわちロックのことです。
芝川より代用水路のほうが水位が3メートル近く高かったため、
ロックによって水位を調整していたのです。

しばらく行くと、西縁一の関が見えてきます。
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こちらは、閘門が再現されています。
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案内パンフレットに閘門の通過の方法が描かれており、
その原理はイギリスなどと共通なのですが、
注排水をどうやっていたのか、よくわかりません。
おそらく、水の中に体積のある木材などを投げ込み、
水かさを上げ下げしていたのだろうと想像されます。

この一の関の河岸には、鈴木家住宅があります。
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鈴木家は、この見沼通船堀の差配、つまり水路の整備や通行料金の取立てを務めていました。
まさしくロックキーパーですよね。

旧住宅は、土日のみ一般公開されています。
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内部は展示室に。
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艇庫に格納されている舟は、実物の半分のスケールで再現されたものだそうです。
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そして、ここが通船堀のほぼ中央に流れる芝川。
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これまで歩いてきた西縁への入口。
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今から、こちらの東縁へ入っていく。
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東縁のほうにも一の関、二の関があり、こちらは両方復元されている。
年に一度、ここで通船の様子を披露するデモが行われるそうだが、
こちら東のほうでやるのだろう。
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ほどなく通船堀東縁は見沼代用水路東縁に突き当たり、
通船堀探索はあっという間に終わってしまいました。
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見沼代用水路には、西にも東にも側道がついていて、
歩行者と自転車のために開放されているようです。
その名も緑のヘルシーロード
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このダサいネーミングがいかにも行政的ですが、
水路沿いにこういった歩行者(自転車)道をほぼ切れ目なくつけるというのは、
イギリスの運河とまったく同じで、評価できます。

水路の雰囲気も、イギリスの運河に近くありませんか?
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途中には、緑のトラストというのもありました。
住民たちがお金を出し合って土地を購入し、自ら保全活動をおこなっているのだとか。
このあたりもイギリス的ですよね。
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走り始めてから小1時間、このヘルシーロードは東武野田線に突き当たります。
ここはちょっと道が途切れていて、踏み切りのほうへ迂回しないといけません。
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その東武野田線の七里駅がこの日の旅の終点。
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ついでながら、昼食はこの七里駅前にあった蕎麦屋さんにて。
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そして、夜は日帰り温泉に寄り、施設内の食堂で一杯やって帰宅しました。
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by narrowboat | 2011-03-08 17:47 | 日本の運河と川 | Comments(0)