イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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エクセターの運河と川 Canal and River in Exeter

9月のイギリス旅行でロンドンに滞在中、
エクセターExeterに日帰り旅行してきました。

ロンドンから鉄道で片道約3時間半、
日帰りにはちょっと厳しい距離ではありますが、
エクセターには「イギリス最古の運河」があると聞いていたので、
いずれは行ってみたいと考えていました。

駅から15分ほど歩くと、エクセ川River Exeのほとりに出ます。
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このあたりがヒストリック・キーサイドHistric Quay Sideと呼ばれるエリアで、
古い倉庫などを活用した店舗が並び、観光の中心ともなっています。
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旧税関。
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ストラトフォード・アポン・エイボンにもあった、ワイヤー式の渡し舟。
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エクセ川を渡ったところにエクセター運河があるのですが、
川と運河はほぼ並行しております。
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ガイドブックによると、エクセターは2世紀にローマ人によって建設された町だそうですが、
例によって彼らはエクセ川を船で遡って上陸して来ました。

その後もエクセ川は舟運に活用されていましたが、
潮位などに問題があって、
常時航行するためには、別途運河を掘削する必要に迫られたものと想像できます。

そして16世紀に、「イギリス最古」の運河として開通したのがこれです。
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ところで「イギリス最古」という表現には議論があって、
一般には、1761年のブリッジウォーター運河Bridgewater Canalがその冠を戴いています。
それは、ブリッジウォーター運河によって運河の経済性が証明され、
イギリス運河ネットワークの礎となったからです。

それ以前の運河は、たとえばこのエクセター運河も含めてですが、
きわめて限定的なエリアに単独で設置されただけのため、
建造物としては「最古」であっても、歴史上は「最古」ではないのです。

これは、後の蒸気機関車の発明でも同じことが言え、
数々の試作機が製作されて試験運転も成功したにもかかわらず、
「世界初の鉄道」は、スチーブンソンがマンチェスター~リバプールに営業鉄道を開通させた
1830年まで待たねばなりません。

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現在も、運河を使えばエクセターの町中まで船が入ってこられるようで、
運河の終点には大型のボートも係留されています。
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観光客でもすぐに体験できるカヌーツアーが人気のようでした。
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レース用のボートも係留されています。
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陸置きされていたボート。
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スリップウェイもあります。
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運河と川の管理事務所。
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中をちょっとのぞいてみましたが、人の気配はありませんでした。

ナローボートも係留されていました。
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エクセター運河は海に通じているだけで、
他の運河ネットワークとは接続していません。
車などで運んできたものか、それともこの運河だけで遊んでいるのか・・・・・。

運河沿いを、海に向かって歩いていきます。
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かなり大きな船が、一般家庭に横付けされています。
もう廃船なんでしょうか?

途中のスイングブリッジ。
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運河に沿って、トゥパスと自転車道が並行しています。
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30分ほどのんびり歩くと、ダブルロックスDouble Locksに到着。
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さきほどのヒストリック・キーサイドからここまで、観光船も運航されています。
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ちょうど船がロックを出て行くところで、クルーが操作をしていました。

ゲートが開き、ボートが出て行きます。


ロックにはパブ「ダブルロックス」があります。
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ナローボートで来たわけではないですが、やはり運河沿いのパブには惹かれます。
ランチには他のものを考えていましたが、こんな状況に抗うのは無粋というもの。
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テラス席で、運河を見ながらのフィッシュ&チップスは最高です!

ほろ酔い気分で外に出ると、エクセター運河の管理団体の車が止まっていました。
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やはりCARTの管理ではないのですね。

さきほどの観光船が、またやって来てロック内に係留されます。


今回は駆け足の訪問でしたが、
レンタサイクルもあるので、時間があれば河口のほうまで行くこともできます。
それはまた、いずれ。
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by narrowboat | 2014-11-27 09:53 | 英国運河とナローボートの旅 | Comments(0)