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イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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橘丸vsさるびあ丸 八丈島便の新旧対決

今年の春から、八丈島と都内某所との往復生活を始めている私ですが、
八丈島と本土の間には、飛行機と船が就航しています。

飛行機は、羽田空港まで1時間弱。
船だと10時間ほどかかります。

乗客のほとんどは飛行機を利用しますが、
物資の輸送に船はなくてはなりません。

八丈島と東京の竹芝桟橋を結んでいるのは、東海汽船の「橘丸」。
1隻でピストン輸送しているのですが、
先日、接岸時に軽い事故を起こしたらしく、
しばらく代替の「さるびあ丸」が投入されていました。
先日の東京行きで、この「さるびあ丸」に乗る機会がありましたので、
これら2隻を対比させてみたいと思います。

●「さるびあ丸」
海の彼方に船体が見えてきました。
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底土港に入ってきます。

汽笛が2度鳴ると、入港の合図です。

ぐるっと180度旋回して、ポートサイド(左舷)を接岸します。
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岸壁に接岸完了。
後方から見ると、層になったデッキが豪華客船のように見えますね(笑)
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乗船開始。この日、八丈島から乗ったのは10人にも満たなかったです。
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ボーディングブリッジから乗り込みます。
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岸壁では、コンテナ積み込み作業が急ピッチ。

少し遅れましたが、出航しました。

初めての「さるびあ丸」でしたので、船内を探検。
ここが私の予約した二等和室です。
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荷物用ロッカーは、一部の場所にしかありません。
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カギもかからないので、貴重品管理には注意が必要ですね。

「橘丸」には設置されなかった二等椅子席。
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中央階段付近。
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最上部のサンデッキ。
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その下の甲板にはステージらしきものが。
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「さるびあ丸」は、夏季の東京湾納涼船にも利用されるので、
その時の催し物に使われているのかもしれません。

八丈島を出て、およそ3時間後に御蔵島に到着。

御蔵島の埠頭は「港」とはいえない、
堤防に囲まれているわけではなく、大海に桟橋が一本突き出ているだけ。
その中で船を寄せるのですから、すごい接岸テクニックです。

次は三宅島。

ここで20人以上が乗り込んできました。
往復ともにそうですが、船便の利用者の多くは三宅島で上下船します。
三宅島への航空便は調布発着の小型機なので、
特に大きな荷物が必要な釣り人にとっては、船のほうが使いやすいのでしょうね。

船内にはレストランもあります。
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ずっと営業しているわけではなく、営業時間は3回に分かれます。
オーダーは食券で。
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メニューは「橘丸」とは違いましたが、
やはり値段が結構高いので、利用はしませんでした。
湯沸かし器で、コーヒーやカップ麺も作れます。
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自動販売機。
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荷物置き場はないので、大きなカバンなどは廊下の指定場所に置いておきます。
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浦賀水道を通過。東京湾に入ります。


レインボーブリッジも見えてきました。


竹芝桟橋に接岸します。



●「橘丸」
黄色い船体が特徴的です。
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竹芝桟橋出航は毎晩22:30。

二等船室はじゅうたん敷のみ。
「さるびあ丸」にあった椅子席はありません。
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相部屋ではあるんですが、
5~12人程度の小部屋に分かれていて、
たとえ人数が少なくても詰め込まれることはなく、
分散して席が割り当てられます。
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この日は10人部屋に私ともう一人、
私一人だけだったこともありました。

返却式の100円コインロッカーが各席の頭上にあるので、安心です。
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各部屋には液晶TV付き。
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BSなら洋上でも観られますので、
私は、八丈島到着前に朝ドラを観るのがお約束。

荷物置場も数カ所に。
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4階には小さなラウンジ。
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ここは私の大好きな場所で、朝食もここでとります。
「さるびあ丸」にはこういうパブリックスペースはありません。

ラウンジの壁には、船画家として有名な柳原良平による
「橘丸物語」が描かれています。
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ネタバレになるので詳細は記しませんが、
現在の「橘丸」は2代目で、
初代は戦前に進水、戦時中には軍に徴用され、
戦後再び民間に返り咲いた、という波乱の一生を送ったことが、
このイラストに描かれています。
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レストランもありますが、
営業時間は22:30~23:30と7:30~8:30のみ。
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夜は出港後からオープンしますが、
時間が時間だけに、食事をとる人は少ないですね。
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オーダーは食券制。
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一方朝食の需要はあると思うのですが、
トーストが300円にコーヒーが400円という価格では食べる気にならず。
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いつも竹芝桟橋前のコンビニで買ったサンドイッチを、
先に書いたラウンジで食べています。

レストラン前にある給湯器は自由に使えますので、
インスタントコーヒーをここで作ります。
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食べ物の自動販売機も充実。
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カップ麺も。
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中央部のホワイエには、先の柳原良平の人形が並びます。
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船は、甲板も含めて完全禁煙ですが、
喫煙ルームに限ってOKとなっています。
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甲板は5階と6階にあって、5階は雨天でも大丈夫。
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6階は青天井ですが、
晴れていればその解放感は最高です。
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八丈島に到着前、船尾方向に虹が出てました。
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八丈島底土港に到着です。
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by narrowboat | 2015-12-23 18:27 | 雑感 | Comments(0)