バンコクのパーシーチャルーン運河 Boat trip on the Phasi Charoen Canal, Bangko
2017年 01月 14日
バンコクに寄って、運河のボートを見つけました。
これは見逃せない、と、地上に降りて船着場を探します。
こういう標識はあるんですが、船着場らしきものはありません。
その向こうに、タイ語のみですが、また「船着場」の表示がありました。
矢印に沿って進むと、高架道路の下。
金網から出てきた野犬に吠えられたりして、不安になりながら歩きます。
BTSの駅から徒歩5分ほどで、船着場が見えてきました。
時刻表はこちら。
一番上が平日朝、二番目が平日夕方、一番下が土休日の時刻表。
平日は朝と夕方だけ、ということは、通勤通学客をターゲットにしているのでしょう。
またこの時刻は、路線両端の船着場のこと。
つまり、途中で乗り降りする人は、時刻を推しはからなくてはなりません。
15分ほど待つと、ボートがやってきました。
船着場P15、ペットカセム69Phetkasem69行きです。
バンコクの運河ボートは、ほかの運河で何回も乗っていて、
その時の船はこんなタイプ。
タイらしくてよいのですが、しぶきがかかって大変なことになりました。
一方、こちらパーシーチャルーン運河のボートは今風で、
窓も付いているため、その心配はなさそうです。
操舵席の真後ろに陣取ります。
乗船して間もなく、車掌(船掌?)が運賃の回収に来ました。
1人15バーツ。
車掌は3人乗船しています。
BTSにも使えるプリペイドカード「ラビットカード」もOK。
座席はこんな感じ。
定員は40名だそうです。
船内ではWiFiも使えると書いてありますが、
接続はできませんでした。
進行方向にカメラを向けます。
途中、カヌーらしき船とか、
子供たちの水遊びも見ました。
こういう物販&飲食ボートを見ると、
バンコクはまだまだ水の都という印象を強く受けます。
川に下りる階段が付いた家屋。
さらに細い運河へのジャンクション。
まさに毛細血管のごとく水路が張り巡らされているのです。
反対方向へのボートとすれ違います。
すれ違ったのは、結局この1艘だけだったので、
時間帯にもよりますが、上下各1艘で運航されているようです。
工事用の資材もボートで運ばれています。
まだ認知度が低いのか、途中での乗降はほとんどありませんでしたが、
ワット・ニマノラディ船着場で、一組の下船と、別の一組の乗船がありました。
終点のP15、ペットカセム69船着場に到着。
先の路線図には、近くにメガスーパー「ビッグC」があるように描かれていましたが、
船着場からその姿は見えません。
帰りの船の時刻もあるので、周辺のコンビニで飲み物だけ購入して、
船着場付近を散歩しました。
ここには、ベイスンBasin(船だまり)もあり、
運河ボートと同じ形のものが浮かんでいます。
帰りのボートが船着場に現れました。
こんな作業船があるということは、
定期・不定期に浚渫作業も行われているようです。
川沿いで作業をする人も、船を使っていました。
このボートは、かなりたくさん乗れるようですが、
何に利用されているんでしょうか?
橋げたに括りつけられたハンモック。
勝手にやっちゃうところが、いかにもタイらしい。
BTSバンワー駅近くの船着場P4に到着します。
日本に帰ってからネットでみつけたこのサイトなどによると、
パーシーチャルーン運河のボートは2014年からあったようで、
2016年4月に、新しい大型のボートが投入された、というのが経緯みたいです。
昔乗った運河ボートに比べると、速度がやけに遅く、
まさにイギリスのナローボート程度なのがとてもよかったのですけど、
これは、GPSで管理されているからのようですね。
友人からの伝聞ですが、バンコクの中央駅にもあたるフアランポーン駅から、
運河を経由してチャオプラヤー川まで行くボートもはじまったとか。
水路の有効活用という動きは、日本だけでなく、ここタイでも始まっています。
(タイ語のみですが、フェイスブックページもあります)