イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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カテゴリ:運河取材( 49 )

9月半ば、イギリス取材に行って来ました。

運河関係に関しては、とりたてて取材すべきテーマはなかったのですが、
やはり現状を見ておかないと、ということで、
いくつかの場所を回ってきました。

今回はストラトフォード・アポン・エイボンのレポートです。

いつものようにナローボートガイドの「AT EASE号」にお邪魔しました。ちょうどストラトフォードのベイスンBasin(船溜り)に停泊していたので、町中へのアクセスも便利でした。
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SNSなどでもお知らせしたように、今年はかなり忙しかったようで、
9月もまだまだ予約が入っており、
その合間を縫って1泊のみさせていただいた次第です。

ベイスン内には、何年か前から
エイボン・ナビゲーション・トラスト Avon Navigation Trust(ANT)
の案内ボートが定位置に停泊しています。c0027849_06020592.jpg
イギリスの運河と河川のほとんどを管理しているのは、
カナル&リバー・トラスト、通称「カートCART」ですが、
エイボン川を含めてその管理外の水路があり、
改めてライセンス(通行許可証)を購入しなくてはなりません。
この案内ボートでは、運河の地図の販売などのほか、
ライセンスも販売しています。

「AT EASE号」の隣に停泊していたハイヤーボートが出航していきます。


ナローボートガイドと懇意にしているというホテルボート、
Bywaterが入ってきました。
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ホテルボートというのは、
操船や料理などの作業はすべてスタッフ任せのナローボートで、
システムとしては、いわゆるクルーズ船と同じです。
多くは、2艘が一対になって航行しますが、
それは乗客数を多くするためと同時に、
貨物船時代だったナローボートのスタイルも踏襲しているのです。
当時のナローボートは、エンジン付きの「モーター」ボートが、
エンジンのない「バティ」ボートを引っ張っていました。
このホテルボートも、煙突が付いているほうがモーターです。
(ちなみに貨物船時代は、バティにも煙突が付いていますが、
それは煮炊き用も兼ねたストーブのものです)

いつもは前後でクルーズしますが、
係留時には左右に結ばれて入ってくることもあります。

ベイスン名物のアイスクリームボート。こちらは古くから係留している老舗。
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一方、2年前に来たときにはいなかった新参者も。c0027849_06500501.jpg
バゲット(サンドイッチ)ボート。c0027849_06500595.jpg
老舗のレストランボートc0027849_06500525.jpg
これも2年前まではいなかった大型のトリップボートも新参していました。c0027849_06500552.jpg
AT EASE号を離れて、ストラトフォード運河のほうへ歩いていってみると、ハイヤーボートがストラトフォード運河を登っていきました。


ベイスンとエイボン川をつなぐロック。
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いつものように、たくさんの見物客の中、ナローボートやトリップボートが出入りしています。

エイボン川にもムーアリング(係留所)にも多くのナローボートが停泊しています。c0027849_16022001.jpg
9月に入ったというの日差しがまぶしく、テントまで持ち込んで釣りを楽しむ人も。c0027849_06020597.jpg
エイボン川を渡る人力フェリー。c0027849_06020533.jpg
水の中に通したワイヤーをギヤでたぐりながら進みます。
こちらは、さきほど紹介したANTの作業ボートですね。c0027849_06020677.jpg
エイボン川に入って初めてのロック、Trinity Lock。c0027849_06020641.jpg
ちょうどボートが通過していくところでした。c0027849_06020661.jpg
エイボン川は自然河川なので、洪水等の危険があると、航行が制限されます。c0027849_06020634.jpg
日本に比べると自然災害が少ないイギリスですが、
最近は温暖化の影響なのか、洪水が各地で多発しています。
エイボン川でも毎年のように起きていて、
特に営業でボートを航行している会社には悩みの種となっているようです。
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by narrowboat | 2014-09-29 16:31 | 運河取材 | Comments(0)

リージェンツ運河

ロンドンのアポイント先を回るのに、
自転車でリージェンツ運河を使いました。
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途中で見かけたロックワーク風景。
ちょうど学期途中のお休みであるからか、
先生らしき人たちに引率された子供たちがたくさん乗っていました。
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by narrowboat | 2012-06-03 02:45 | 運河取材 | Comments(0)
ロンドン滞在中に行きたかったのが、来年開催されるオリンピック・サイトです。

というのも、開閉会式が行われるメインスタジアムをはじめ、
競技施設の多くがロンドン東北部のリー・ナビゲーションLea (Lee) Navigation周辺に点在しているからです。

このエリアにはかつて工場などがあり、
リー・ナビゲーションを利用して物輸が行われていたそうです。
その跡地がオリンピックに利用されるようなのですが、
開催期間中、観客の輸送にボートが使われるという話を聞き、
進捗状況を見たくて足を運んでみました。


まずは地下鉄でBromley-by-Bowへ。

駅を出てちょっと迷いましたが、
バウ・ロックBow Lockは徒歩数分のところにありました。
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Bow Lockは、ライムハウス・ベイスンLimehouse Basinから来るライムハウス・カットと
テムズ川に通じるバウ・クリークBow Creekのジャンクション。
バウ・クリークのほうは現在航行できないようですが、
かつてはここで荷の積み替えなどが行われていたのかもしれません。

ロックを上から見るとツインになっています。
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そのすぐ先にはポンツーン式の船着場が新たに用意されていました。
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供用はまだまだ先みたいですが、
オリンピックに向かう観客が乗り降りするのかもしれません。
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このまたさきに、スリー・ミルズThree Millsがあります。
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詳しくはこちらのサイトに書かれていますが、
潮流を使って水車を回し、
それをエネルギーにして紡績工場が稼動していたようですね。

簡単なカフェもあり、中にはスリー・ミルズやリー・ナビゲーション関連の展示もありました。
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このあたりから水路は複雑に絡み合いだします。
分岐と接続を繰り返し、まるで迷路のよう。

このあたり、これまでは寂れた地域だったみたいですが、
オリンピックを機に整備されれば、
バーミンガムに負けず劣らない運河エリアとなる可能性を秘めているように思えました。

さらに先、北へ足を進めると、水路周辺の工事があちこちで行われていました。
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一般のボートは航行禁止になっているみたいでしたが、
工事関係者を乗せたゴムボートが通りかかりました。
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トゥパスもあちこちでクローズになっていて、
回り道を余儀なくされましたが、
こんな看板を掲げて工事しているところを見ると、
現ロンドン市長の提唱する「カーレス・オリンピック」に対する意気込みは本気みたいですね。
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そしてオールド・フォード・ロックOld Ford Lock。
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メインスタジアムに一番近いロックがここ。
作業船がひっきりなしに往復していたので、
オリンピックの観客輸送に向けて整備が急ピッチで実施されているのでしょう。

いよいよオリンピック・スタジアムへ
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by narrowboat | 2011-07-20 21:05 | 運河取材 | Comments(0)

AT EASE号@Wilmcote

今年もブラウン夫妻のナローボート「AT EASE」を訪問してきました。

訪問したときはウィルムコートWilmcoteに停泊していたので、
ストラトフォード・アポン・エイボンから一駅鉄道に乗ります。

ウィルムコートのムーアリングは駅から徒歩30秒ほどなので、
実はストラトフォードよりアクセスは便利。

昨年訪問したときは、サインライティング(船の胴体に描く文字など)はまだでしたが、
今回はスターン部の船名はできあがっていました。
「時間がなくて、なかなか全部まで手が回らない」
とはアツコさんの弁。
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1泊させていただき、ロンドンに向かう列車に乗るまで船でゆっくりさせていただきました。
色々なボートがやってきましたね。
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中でも、たまげたのがこれ。
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わかります?
バウのキャビンに人が乗っているように見えますが、これ、人形なんですよ。

しかも自動で首が左右に動くようになっている!

ただでさえ狭いナローボートのスペースにこんなものを置くなんて、
どういうつもりなのかわかりませんが、
オーナーさんなりのジョークなんでしょうね。


このAT EASE号には、今月末からの家族旅行でもお世話になる予定です。

ご利用ご希望の方は、こちらのサイトからお問い合わせをお願いいたします。
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by narrowboat | 2011-07-15 09:59 | 運河取材 | Comments(0)
先日、リフィ川とリンクするダブリン中心部のロイヤル運河をご紹介しましたが、
その数日後、偶然またロイヤル運河に出会うことになりました。

それはダブリンで自転車ツアーに参加したときのこと。
ツアーの締めくくりがカッスルノックCatsleknock という場所で、
そこには小さなムーアリングとロックがあったのです。
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カッスルノック・マリーナ
「マリーナ」というには小規模ですが、
運河沿いにレストラン、そしてハイヤーボートも1艘所有しています。
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ボートは、外観からはお世辞にも整備状態が良いようには思えませんでした。
マリーナの開発も含めて、より多くのファンドが必要とされているようです。
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レストランの名前は12th Lock というのですが、
レストランが隣接しているロックが、
おそらくダブリンから12個目、といううことなのでしょう。
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トゥパスは、自転車道としても機能しています。
これはUKの運河でも同じですね。
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by narrowboat | 2011-07-10 15:50 | 運河取材 | Comments(0)
先の取材旅行はロンドンで締めくくりでしたが、
その最終日、ヒースロー空港から帰路便に乗る直前に、
ブログでリンクさせていただいているSaoriさん一家に今年もお会いすることができました。

鉄道駅まで車で迎えに来ていただいて、まず向かったのがこちら。
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ウィローツリーWillowtreeマリーナ

運河好きの私のために、ここにあるキーサイド・ビストロを探してくださっていました。

ところが、オープン時間になってもドアは閉まったまま。
しばらく周囲を歩いて待ってみましたが、人が来る様子はありません。
臨時休業だったのでしょうか、まあイギリスではありがちですけどねぇ。

せっかくですので、マリーナの中をちょっとだけ見学。
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一角には、ハイヤーカンパニー大手のブラックプリンス社のボートが並んでいました。
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ここは、同社が今年開設した新しいベースです。

以前、やはり大手のアルベチャーチ社がロンドン近郊にベースを置きましたが、
数年で撤退してしまいました。

今回、ブラック社がロンドンの真ん中にベースを持ったことで、
ハイヤー利用者にもロンドン・クルーズのチャンスがもたらされることになりますね。


マリーナを出たところにはグランドユニオン運河がたたずんでいます。
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さて、ランチは仕方なく次の場所へ。

向かった先はグランドユニオン・ビレッジ
ブリティッシュ・ウォーターウエィズが運河再開発の一環として、
住居空間と水辺を組み合わせて作った場所です。
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マリーナにはエンジニア・ワーフというネーミングがつけられていました。
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マリーナの一角にあるインド料理店、ブルーグリーンへ。
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いただいたのは、私がインド料理店で必ず注文するビリヤーニ。
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ラムのビリヤーニを選んでみましたが、
ここのビリヤーニは高級感あふれていましたね。


旅行最終日は雨がやまず残念なお天気でしたが、
Saoriさんファミリーのおかげで気持ちの良いエンディングを迎えることができました。
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by narrowboat | 2011-07-02 15:28 | 運河取材 | Comments(2)
イギリスほどではありませんが、アイルランドにも運河網があります。

ロイヤル運河は全長90マイル、ダブリンからほぼ真西に掘削された水路で、
Maynooth、Mullingerなどの町や村を経由し、
Tarmonbarryというところでシャノン川と接続。
総延長は90マイルだということです。


ダブリンではリフィ川との間にロックがあり、ここで海運とリンクしていたようです。
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リフィ川からロックを隔てた内側、すなわちロイヤル運河が始まるポイントにはドックがあるのですが、
現在は埋め立てられて、イベント会場のようになっています。
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が、その奥にあるジョージ・ドックには今でも水が張られていました。
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船の姿はなかったので、ロイヤル運河を航行してきたボートがこのドックに入ることはできないのでしょう。
いずれボーターにも開放されることを願います。

ドックの沿革を記した看板もありました。
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スルースを操作するためのギアでしょうか。
かつてはここでロックキーパーが作業をしていたのでしょう。
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ドック全体を見ると、イギリスに比べてかなり整備状態が悪い。
これは、2000年にアイルランドの別の運河をクルーズしたときにも感じたことです。

その後アイルランドはユーロ圏に入り、いわゆる「バブル経済」を経験しました。
そのときはいろいろなインフラ整備が行われたようなのですが、
バブルが崩壊して、今ではギリシャの次はアイルランドか?
とささやかれるほど経済が低迷。
そんな環境の中では、水路に目を向ける余裕はないのかもしれません。

もう少し奥に進むと、そこはインナー・ドック
周囲は住居になっています。
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住居エリアに入るには、鍵のかかった橋を渡らなくてはいけません。
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何艘かでもボートが浮いていて、きれいに整備されていれば別ですが、
現段階では名ばかりのウォーター・フロントでしかなく、
住環境として魅力的だとは言い難いですね。

今後に期待しましょう!
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by narrowboat | 2011-06-27 09:38 | 運河取材 | Comments(0)
アイルランドとイギリスの取材から帰ってきました。

今回の取材はアイルランド政府観光庁が主催した、ベルファストを中心としたエリアが対象。
中でも、あの「タイタニック」の進水100周年イベントがコアになっていました。

イベントが開催されたのは5月31日のお昼前で、会場は「タイタニック」が組み立てられたドックの跡地。
地元の小学生(?)たちが、当時船を作っていた労働者の扮装で集まってきます。
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これは女の子かな?(笑)
結構堂に入っていますよね。
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進水の時間が迫ってくると、海から小型船やヨットも集まってきました。
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こちらの地元の新聞にも掲載されていますが、
「タイタニック」が進水したのは1911年5月31日の12時13分。
綱を切り落とされてから62秒で進水を完了したといいます。

「タイタニック」は、それから10ヶ月ほどかけて艤装岸壁で艦橋などが取り付けられました。
ナローボートや漁船など、小さな船は一から十までドックで造られることが多いですが、
大型客船や軍艦などは、ドックの中で完成させるには重過ぎます。
そこで、船体のみドックで製作してから進水させてから、
水に浮かせた状態で艤装を行うのです。

100年まえの当日は、船会社の役員、社員、ドックの作業員だけでなく、
ベルファスト市民がこぞってこの進水を見守ったという話です。
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by narrowboat | 2011-06-15 06:43 | 運河取材 | Comments(2)
毎年ナローボートの取材には行っていますが、
今年はまず、今月末からアイルランド&イギリスの取材に行ってきます。

アイルランドはナローボートとは関係ないのですが、
あのタイタニックの進水100周年を記念したイベントを見てくるがひとつ、
もうひとつは、レンタサイクルでアイルランドの広大な自然を取材してきます。

アイルランドは、2001年に運河でナローボートに乗ったことがあります。
イギリスと同じような感じではありますが、
結構アバウトなところがアイルランドらしかった記憶がありますね。

アイルランドが終わったらイギリスに移動し、
いつものブラウン夫妻のボートにお世話になる予定です。

ロンドンでは、できたらオリンピック会場付近で行われるらしいボート輸送の現場を見たいですね。



そして7月は、ついに子供2名を連れてのナローボート・デビュー!

以前から行きたいとは思っていたのですが、
子供の年齢などを考えてこれまで決行できずにいました。

でも、上の子供が来年から小学校に上がり、
いろいろ学校行事も入ってくることが予想されることから、
思い切って4人で10日ほど行ってくることになりました。

こちらも、ブラウン夫妻の「アットイーズ号」にお世話になる予定です。
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by narrowboat | 2011-05-13 18:44 | 運河取材 | Comments(0)
約2年ぶりにラオスの取材に来ています。

ラオスといえばメコン川ですが、
その支流、ナムグム川に面したターゴーンという村にフローティングレストランがあります。

それだけなら珍しくないのですが、
レストランの一部は移動式いかだ(?)になっていて、
そのままクルーズに出ることができます。
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まさに屋形船のようです。

食事はレストランで調理していて、
全部テーブルにそろったところで出航。

名物は、やはり川魚。
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船を出してもらう場合、料理の値段プラス50000キープ(500円くらい)になりますが、
川面を吹く涼しい風に吹かれながらの食事は最高ですよ!
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by narrowboat | 2010-12-10 00:16 | 運河取材 | Comments(3)