イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ:ナローボートの旅マニュアル( 15 )

ベッドの数と種類

「そのナローボートに何人乗れるか?」
という質問は、
「何人寝られるか?」
と同義です。

すなわち、ハイヤーボートを借りる際は、
ボートのクオリティ云々より先に、
ベッドの数から考えねばなりません。

ベッドの数は、ブロシャーでもサイトでも、
一番目立つように書かれています。

たとえば
4 berth(バース)
とあったら、
「ベッド4人分」という意味になります。

注意したいのは、
4バース=4ベッド
ではないということです。
シングルベッドならこの公式でOKなのですが、
ダブルベッドは2人寝られますから、
ベッドが1つでも2バースになります。

もうひとつの表記例。
4/6 berth。
これは4人分が固定ベッドで、
2人分は「コンバーチブル」「ダイネッティ」などという
ソファベッド形式だという意味になります。
ダイニング(食事場所)に使うソファを、
夜はベッドに作り変える方式がこれです。

c0027849_16281778.jpg

上の写真はダブルのコンバーチブルですね。


実際、4/6バースのボートでは、どれだけのオプションが考えられるでしょうか?
以下の数は、バースではなくベッドの数です。

①シングル4+コンバーチブル2(シングル)
②シングル4+コンバーチブル1(ダブル)
③シングル2+ダブル1+コンバーチブル2(シングル)
④シングル2+ダブル1+コンバーチブル1(ダブル)
⑤ダブル2+コンバーチブル2(シングル)
⑥ダブル2+コンバーチブル1(ダブル)


ざっと考えついたのだけで、この6通りですね。
頭の中で考えなくても、デッキプランが必ず掲載されていますから、
それを見れば一目瞭然です。

実際のハイヤーボートでは、
①②のパターンはごく少なく、③~⑥が多いようです。

家族で利用する場合、夫婦はダブルベッドを好むのが理由でしょう。
一方、日本のご夫婦はダブルを嫌がる傾向があるので、
ベッドの数はOKでも、
シングルがないことが理由で希望通りの予約できないこともあります。

友人同士で借りるケースでも、
全員がシングルベッドを希望するとなると、
選択肢はかなり狭まります。


バース数の多いボートの中には、
バンクベッド(2段ベッド)のものもあります。
c0027849_1628532.jpg

幅の狭さといい、天井の低さといい、
かつてのB寝台車を思い出させます。



バンクベッドを乗せたボートは、
子供をたくさん連れて行くファミリーを想定しているものと思われます。
コミュニティのサマーキャンプとか、
またある家族の両親が、友人・知人の子供もいっしょに連れて行くケースとか。

窮屈ではありますが、友人同士の場合は、
大人の男2人でダブルベッドに寝るよりも、
バンクベッドのほうがまだましではないでしょうか(^^;
[PR]
by narrowboat | 2008-08-15 16:19 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(0)
地方に出張していたりして、久しぶりの更新になってしまいました。


来週からいよいよ学校の夏休みが始まります。
家族連れでナローボート旅行を計画している人もいらっしゃるでしょう。

今回は、ハイヤーカンパニー(レンタルボート会社)の中でも
「大手」と呼ばれている会社についてです。

ハイヤーカンパニーというのは、その多くが零細企業で、
会社というよりも、ファミリービジネス、といスタイルが多いのです。
もちろん支店などはなく、1ヶ所のみの営業。

これが99%なのですが、例外的に複数の場所で営業している大手があります。

それが、
・アルバチャーチ社
・アングロウェルシュ社
・ブラックプリンス社
・バイキング・アフロート社
の4社です。

各々の会社の拠点(ベース)や所有するボートについてはリンク先のサイトを見ていただいたほうが早いのですが、
今回は大手の会社を利用するメリットについて考えてみたいと思います。

大手はボートの数が多いですから、当然お客さんもたくさんいます。
いろいろな視点で良し悪しを判断されているので、
ボートやサービスの質について、常に敏感になっているはずです。
すなわち、平均点以上のボートを提供している可能性が高いのが大手です。

海外からのお客さんも多いので、
イギリスの運河をよく知らない外国人客の扱いにも慣れています。
もちろん説明はすべて英語ではありますが、
こちらがネイティブ並みにしゃべれなくても、一向に気にしません。

ホームページも使いやすく、
希望する日時にボートが空いているかどうか、
即座に画面上で確認できます。


私は、初めてナローボートをやる人にはこの4社を勧めています。


が、大手だからといって、まったくメリットがないことも。

これは以前も書きましたが、ナローボートには「乗り捨て」がありません。
複数にベースがある大手でもこれは同じ。
オペレーションは全く別、という感じですね。

たとえば、希望するエリアに大手のA社と、そうではないB社があった場合は、
ボートのクオリティの面からA社の方がベター、ということは言えますが、
そこにB社しかなかった場合、
希望を変えてまでA社のあるエリアを選ぶ必要はありません。


ちなみに、私が一番多く利用した会社はアングロウェルシュ社です。
ベースもボートも多いので、予約が取りやすいんですよね。
c0027849_15591076.jpgケネット&エイボン運河にて



ブラックプリンス社は、私が最初に使った会社なので思い出深いものがあります。
こちらも複数回利用しています。
c0027849_15594397.jpgユニオン運河にて



アルバチャーチ社は、取材でこれまで2度利用しました。
c0027849_1601077.jpgケネット&エイボン運河にて




一方、バイキング・アフロート社だけは、一度の利用もありません。
避けているわけではなく、やはりエリアなどの関係で、
まったくご縁がありませんでした。
c0027849_16201.jpgスランゴスレン運河にて



もっとも「大手」とは言うものの、
ほかの業種に比べればどこも零細なのが、イギリスのナローボート業界なのですが。
[PR]
by narrowboat | 2008-07-18 15:34 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(1)
ホームページのほうに、
ナローボートの旅行に関する、よくあるご質問と回答を掲載しました。

こちらでご覧いただけます。
[PR]
by narrowboat | 2007-08-23 16:56 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(0)

キャンセルの真実

この連休は横浜へ行ってきました。

国際花火大会がちょうどあったんですが、
台風直撃の予報で中止に。

満室だったホテルもキャンセルが続出し、
おかげで私たちも部屋を確保できた次第。

もっとも、大勢の人でも期待していたホテルや中華街のレストランは、
ガッカリだったみたいですが。


ちょっと長い前置きでしたが、
日本ではこうやっていとも簡単にホテルなどのキャンセルができます。
もっとも上の例は「台風」「花火」と例が極端ですけど、
旅行直前に予約を変更したり、キャンセルしたりすることは少なくありません。

一方イギリス人は、旅行の予約はほとんどキャンセルしないのです。
旅行はもちろん、バケーションは仕事より数倍大切だと確信している彼らのこと、
仕事のために旅行の予定を変えることなど、
想定の範囲外なのでしょう。

c0027849_19523738.jpg


ところで、
「ナローボートの予約は1年前から」
私は、いろいろなところでそう書いています。

しかしながら、
ナローボートといえども予約のシステムはホテルと同じ、
船さえ空いていれば直前でもOK。
もっとも、前日というのは多分不可能で、
1週間くらい前なら大丈夫かと思われます。


確率論で言えば、
早くから予約した方が自分の希望により近い日程や場所でクルーズできることは道理。
ですから「1年前」というのは、
「1年前に予約すれば希望通りになる」
というニュアンスなのです。

ここで、イギリス人の予約習慣をもういちど考えてみましょう。
[PR]
by narrowboat | 2007-07-17 19:49 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(2)

ボートに持っていくもの

 前回まででルート作りのお話をしました。
 そうなると、もう日本で考えることはほとんどありません。イギリスでボートに乗るというと、入念な準備が必要だと思われている人も多いのですが、細かいことは現地で考えても遅くありません。言い換えれば、ただでさえ遅い上に、ロックや何やらで待たされることも多いのが運河の旅なので、日本であれこれ考えるのは時間の無駄、ということです。
 いや、旅の楽しみは、行って何をやるかではなく、行く前にあれこれ考えることにある。そういう方もいるでしょう。私自身、それには大賛成で、国内の旅行でも出発前に時刻表を見ている時間のほうが楽しかったりします。
 ただナローボートの場合、運河や河川という決められたルートを進むだけなので、日本であまり準備しすぎてしまうと、現地で考えることがなくなってしまいますから(笑)

 もっとも、日本から準備していったほうがいいものもあります。イギリスでは入手困難、または不可能なもので、ボートならではの必要アイテムを今回はご紹介しましょう。

●軍手
 ロック作業やロープを扱うときに重宝します。イギリスでは、私たち以外に軍手(手袋)をしている人を見たことがないのですが、私としてはぜひ持参していただきたい一品です。
 ロックでは、ロックキーで手が痛くなることを避けるということと、ギア(歯車)にこびりついた油から守るということで大活躍。ロープの力で手を切ったりするのも防ぎます。

●携帯電話
c0027849_15515112.jpg  今やナローボートの旅では必需品といっていいでしょう。日本でも海外でも使える会社のもの(ボーダフォンなど)をそのまま使ってもいいですし、海外専用の電話を別途購入、レンタルする方法もあります。
 どうして携帯が必要かというと、ボートにトラブルがあった場合、ハイヤーカンパニーにすぐ連絡を取らなければいけないからです。運河のある場所は、ロンドンのような大きな町ではなく、田園地帯が主です。公衆電話までたどり着くには1時間以上歩かなければならないこともあります。
 ここ数年ですが、私たちがハイヤーカンパニーでボートを借りるとき、携帯番号をスタッフに必ず聞かれています。なければ貸さない、ということはありませんが、何かのときの安心料だと考えて、持っていくようにしてください。

●トランシーバー
c0027849_15524089.jpg  必需品、とまではいえませんが、あると便利です。
 ナローボートは全長がかなり長いので、船尾で操船している人と船首にいる人の間で会話することは不可能です。特に船尾は床下でエンジンが回っているので、声が全然聞こえません。
 またロック作業をしている人とボートにいる人の間で連絡を取り合いたいときなども重宝します。
 そんなに遠距離で会話することはないので、電波は100mも届けば十分。私たちはオークションで入手したものを使っています。

●懐中電灯
c0027849_15533129.jpg 主に夜パブに行くとき使います。トゥパスは暗いので、ぜひほしいアイテムです。そんなに大きなものでなくてもよく、100円ショップで買える程度のもので十分です。ただし電池切れには要注意。
 プロペラの点検をするときも、あると便利です。



●雨具
 これも必需品です。
 私の経験では、1艘に1組はカッパ上下が備わっていますが、1人1組持っていきたいものです。
 カッパは、当然ですが雨が降ったときに使います。ナローボートの操縦デッキには屋根がありませんから、操縦する人1人はかならず濡れることになります。またロック作業があれば、その人にも必要になるでしょう。c0027849_15535849.jpg 
 できればゴアテックスなどのちゃんとしたレインウェアがほしいところですが、私はユニクロで買ったポンチョみたいな雨具を使ってます。
[PR]
by narrowboat | 2005-08-19 05:38 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(0)

地図を買う

 前回はルート作りについて説明しましたが、ルーティングも含めて、運河の旅には地図が必携です。
 イギリスの運河地図は、3つの出版元からそれぞれシリーズが出ています。
・ピアソンズJ.M.Pearson&Son
・ニコルソンNicholson
・ジオGEO
 これらは各々、いくつかのエリアに何冊かに分けられています。エリアの分け方はシリーズによってまちまちです。

 この3つのシリーズの中でどれがおすすめか? というのであれば、迷わずピアソンズを選んでください。その理由は、ウォーターポイントやパブなどの凡例がいちばんわかりやすく、また運河を細切れに(つまり短い距離)1ページずつ掲載しているので、自分が今どこにいるか、あとどのくらいで目的地に到着するのか? などがすぐにわかるからです。

 2番目のニコルソンですが、こちらは元地図を有名なオードナンス・サーベイから引っ張ってきていることもあり、運河だけでなく、沿線の町や道路、鉄道なども細かく記載されています。ただ、ボーターが必要な諸施設の凡例が青一色で判別しづらいこと、距離がマイルごとにポイントされているだけなので、目的地までの距離感をすぐに把握できないことが難点です。

 最後のジオですが、上の2つが冊子形式になっている「本」なのに対し、これだけは1枚モノの地図になっています。私は以前、ケネット&エイボン運河のクルーズで、これしか入手できなかったときに1回だけ購入しましたが、なにせ広げると新聞紙のような大きさになってしまうので、クルーズしながら扱うのには不便を感じました。

 これらの地図は、現地で購入できます。利用するハイヤーカンパニーのオフィスで売っているはずですが、ハイヤーボートを予約するときにハイヤーカンパニーからの申込書で日本まで送ってもらうこともできます。

 このような航行用の「ナビゲーションチャート」以外に、イギリスの運河ネットワークすべてを記載した1枚モノの地図もあります。これ自体はクルーズに利用しませんが、持っているだけで次の旅の計画をしたくなりますね。

 下の図は、上がピアソンズの「ケネット&エイボン、ミドルテムズ」、下がニコルソンの「ロンドン、グランドユニオン、オックスフォード&リー」からです。
c0027849_20584192.jpg
c0027849_20585726.jpg

[PR]
by narrowboat | 2005-07-12 20:47 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(0)

デイリープラン

c0027849_1724558.jpg ナローボートの1日、といってもそれは人ぞれぞれ。どう過ごすかは百人百様です。夏であれば朝6:00に出航して22:00頃までクルーズを楽しむのもよし、航行は2~3時間にして、あとはデッキでワインやビールを飲みながら過ごすのもよいでしょう。

 そう言ってしまっては元も子もありません。そこで1日5~6時間程度クルーズすることを前提に、1日の計画を考えてみました。

●時速3マイル
 ナローボートの時速は3マイル、約3.8kmです。これに単純に5や6をかければ、15~18マイル(25~29km)という1日の航行可能距離が出てきます。
●ロックの数×1マイルを引く
 上の数字からロックに要する時間を差し引きます。シングルロックなど時間がかかりそうなロックもあるのですが、標準的には20分、すなわち1ロックにつき1マイル分をマイナスします。
●給水も必要です
 ナローボートでは1日1回の給水が基本。1回につき0.5マイル分、30分は見込んでおきます。食事するポイントにあれば、食事時間としてカウントしても構いません。ちなみに上の写真にあるパブには給水ポイントもあり、食事をしている間に給水できました。
●ランチタイム
 特に急いでいなければ、お昼くらいはちゃんと係留して取りたいものです。パブにしても自炊にしても、3マイル分、1時間はほしいですね。

 ここで計算します。
 6時間クルーズの可能総距離:18マイル
 ロック4つと仮定して:-4マイル
 給水:-0.5マイル
 昼食:-3マイル
 計:10.5マイル(約17km)

 こう計算してみると、ナローボートがいかにスローな乗物か、改めてわかりますよね。
[PR]
by narrowboat | 2005-07-01 17:25 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(0)

ルートを作る

 ボートを借りるハイヤーカンパニー(会社)が決まったら、そこからのルートを作成します。

 ルート作りで一番役立つのは、その会社のブロシャーに載っている「おすすめルート」です。運河の場合、道路ほど路が密にあるわけではないので、出発するポイントが決まれば、日程の中で動ける範囲はだいたい決まってきます。

 ところで日本人は「同じ場所を2度通るのは無駄」と考える人がなぜか多いのですが、運河の場合、同じ水路を行って帰るというのが一般的です。
 「一般的」と言ったのは、ぐるっと回るようなルート取りもたくさんあるにはあるのですが、そのほとんどで2週間以上の日程が必要だからです。すなわち3泊4日のショートブレークスや1週間では回りきれないのです。
 では片道のみ、つまり"乗り捨て"ができるかというと、これも私が知っている限り1社を除いてできません。
 しかし、同じ路を行って帰るのがつまらないという認識は間違いです。行きと帰りでは自ずと通過時間帯も違い、周りの景色も別なものに見えるでしょう。行きがけには時間的に寄れなかったパブに帰路入ってみるのもいいでしょう。

 ということで、日程全体でどこまで行ってどこでUターンするのかをラフに決めます。
 ここで注意したいのは、ナローボートの長さは運河の幅より長いということです。それは、ナローボートは運河ではUターンできないということを意味します。
 c0027849_16464959.jpgそのため運河には「ウィンディングホールWinding Hole」(写真下)というUターン場所が適当な間隔で設けられています。水路から岸に大きな切れ込みが入っており、ここに頭を突っ込んで切り返すのです。
 マリーナの入口、ジャンクションなどでもUターンは可能です。が、どこで頭を取って返すのかの見当をつけておかないと、スケジュールに大幅な狂いが生じることもあります。

 次回は、1日の中でのクルーズプランを考えてみましょう。
[PR]
by narrowboat | 2005-06-15 16:32 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(0)
 これまで3つのハイヤーカンパニーを紹介してきました。大手ではもうひとつ、バイキング・アフロート社があるのですが、実は私、この会社だけは利用したことがないのです。評判はよい会社なのでいずれ使ってみたいと思いますが、詳細はホームページで確認してみてください。

 さて、これらの会社からどこか1社を選ぶことから運河の旅ははじまります。ですが、ハイヤーカンパニーのベースは、レンタカーほど多くはありません。
 レンタカー会社なら、ある程度の大きさの町にはエイビスもハーツもあるでしょう。もしどちらかの会社のマイレージなどがあれば、自分で好きに選ぶことができます。こちらに選択権があるわけです。
 しかしハイヤーカンパニーはそうはいきません。場所が決まってしまえば、会社もほぼ自動的に決まります。大雑把に言えば、1つの場所に1社しかないのです。こうやってハイヤーカンパニーの良し悪しを論じても仕方がない、と言えなくもないでしょう。
 しかし、こと初心者の方に限ってみれば、予約から続く一連の事務手続きを含めて、大きな会社のほうが安心感があるというのも事実です。ですから、逆に大手ハイヤーカンパニーのベースからクルーズのルートを考えるという方法をおすすめします。

 では小さな会社は信頼が置けないのか?
 決してそんなことはありません。私たちが利用したハイヤーカンパニーで、「これはハズレ!」と思わせるような会社はこれまで1社もありませんでした(イギリス国内のみ)。最近はどんな会社でもホームページを持っていますから、情報収集という点では大手に遜色ありません。
 しかしながら、私たち日本人も含めて海外の利用者が多い大手には、事務手続や現場での対応に一日の長があります。そういった点で、「まず会社から」というアプローチからナローボートの世界に入ってみてはいかがでしょうか?
[PR]
by narrowboat | 2005-05-20 20:23 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(0)

アングロウェルシュ社

 ハイヤーカンパニー紹介の3社目はアングロウェルシュ社です。で、紹介しておいていきなりですが、この会社、いつも”倒産”の噂が絶えません(;^_^A なんでも経営者が変わってから無理な拡張を続けたのがあだになっているそうです。
 ではなんでこんな会社を紹介したかというと、倒産の噂がたってから何年も経つのに実際はまだ営業を続けていること、そしてベースが多くて便利なことがあるからです。
 ナローボートのハイヤーカンパニーは、大きい小さいとはいってもその規模はいずれも零細企業レベル。ですから、六本木ヒルズのIT企業のように大きな利益もない代わり、危機的な経営難ということもないようです。苦しくても何とか営業は続けていられるのでしょう。
 アングロウェルシュ社の強味は、なんといってもベースの多さ。なんと10ヶ所もあるので、エリア的なことはもちろん、どんなに混んでいるシーズンでもどこかは空いているボートがあるということが多いのです。

●アングロウェルシュ社のベース
・グレートヘイウッド
・ノーベリー
・トレバー
・バンベリー
・ニューミルズ
・ウットンウォェン
・ターデビジェ
・モンクトンクーム
・バース
・オックスフォード

 この中で利用が多いのはトレバーでしょう。なんといってもポントカサステ水道橋のすぐ脇にあるのですから。
 最初にネガティブな情報を疲労した割には、私はこの会社のボートを一番多く使っていて、トレバー、ウットンウォウェン、バース、ロワーヘイフォードで利用しました。このうちロワーヘイフォード(オックスフォード運河)は上のリストにありませんよね? どういうことかというと、今はないのです。いやあるのですが、アングロウェルシュ社ではないのです。
 これがよく言われる同社の問題。アングロウェルシュ社は、自社のボートをほかの会社に委託して運航させる方法が多いのです。これだと自社でスタッフを配置する必要がないので、安いコストで多くのベースを持てるわけです。が、私が利用したロワーヘイフォードのように、撤退するのも早い。今ロワーヘイフォードでは、当時委託されていたオックスフォードシャー・ナローボート社が単独でベースを構えています。
 もうひとつ、委託している会社によってボートの良否が決まってしまうことです。委託された会社がきちんとやっていればよいのですが、いい加減なメンテナンスでもアングロウェルシュ社はチェックできません。
c0027849_18225041.jpg
 これはバース(ケネット&エイボン運河)で私が体験したことですが、当初はモンクトンクームで借りる予定だったのに、行ってみると借りるはずのボートのメンテナンスが間に合わず、急遽近くのバース・ベースにあるボートに代えさせられたことがありました。もっともこのときは、モンクトンクームとバースは車で15分ほどの距離だったこともあって、トラブルまでには発展しませんでした。さらにバースで用意されていたのは72フィートでしかもランクの高いボート(写真上)。当初借りるはずだった40フィートに満たない小さなボートだったので、金額にしたら倍以上得をしたというケガの功名的なおまけもついていましたが。
 確認したわけではないのですが、多分、一番人気のトレバーは自社で運営しているものと思います。というのは、委託運航の場合、委託された会社とアングロウェルシュ社のボートがベースに並んでいますが、トレバーには同社のボートしかないからです。
c0027849_18242596.jpg とにかく人気のスランゴスレン運河。アングロウェルシュ社でもトレバー・ベース(写真右)は今後も営業し続けるのでは、と思っています。
[PR]
by narrowboat | 2005-04-05 18:26 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(0)