Pangborne ~楽しい川べ~
2008年 10月 27日
そこを拠点にテムズ川周辺を取材しました。
到着翌日に行ったのがパングボーンPangborne。
レディングから列車で2つ目です。
町はこんな感じ。
小さいですが、一応スーパーなんかもありまして、
ここでパンを買ってランチにしました。
パングボーンは、『楽しい川べ』の著者ケネス・グレアムが最後の日々を過ごした場所。
その終の棲家がこちら。
チャーチ・コテージ。
そのとなりが、彼の葬儀が行われたセント・ジェームズ教会。
でも、彼の墓はここではなく、オックスフォードにあるんですよね。
後で紹介します。
パングボーンに移り住んでから、彼はもう執筆をしていなかったようですが、
『楽しい川べ』の挿絵を描いたE.H.シェパードは、
チャーチ・コテージにグレアムを訪ねた上で、
物語のイメージをつかみにテムズ川沿いを歩きました。
そのシェパードの挿絵が、市内のホテル、コパー・インCopper Inn
にあると聞いていたのですけど、
最近になってポッシュなレストランに改装されてしまいました。
挿絵があるかどうか
確認したかったんですが、
午前中でまだオープンしていなかったこと、
メニューの値段を見て
腰を抜かしてしまったことなどもあり(笑)、
結局見ずにこの場を後にしました。
取材初日は本当にいい天気になりました。
町外れに流れるテムズ川沿いを歩きます。
ここは、Themes Pathテムズパスの一部になってます。
もちろんナローボートも。
係留所をパリッシュが管理しているってことは、
教会が関与しているんでしょうかね?
テムズパスを歩いていくと、こんな看板が。
ナショナルトラストというと、建物の保存を想起させますけど、
メドウ(草地)だって管理しているんですね。
ただし、ここは入場無料です(笑)
下流(レディング方向)に40分ほど歩くと、
メープルダーラムMapledurham・ロックに到着。
ちょうどボートが入ってきたので、ロックワークを見学。
ロックキーパーの小屋なんですが、
こんなポスターが貼られていて、ひとり爆笑してしまいました。
「ヒキガエルになるな」
これ、『楽しい川べ』を読んだ人じゃないと
わからないジョークなんですけど。
物語に登場するこのヒキガエルは大金持ちで、
大きなお屋敷、ヒキガエルの邸宅Toad Mansionに住んでいるんですが、
そのモデルとなった家がこの対岸にあるんです。
てっきりこのロックの場所を渡れると思っていたんですが、
ロックキーパーに聞いたらダメということ。
橋くらい作ればいいのに。
で、後日タクシーで行ってみました。
ヒキガエル屋敷こと、メープルダーラム・ハウス。
この写真は裏側で、
表側は閉館中で入れませんでした。
ロックを越えたあたりから、けっこう激しいにわか雨が。
これくらいでめげていたら、イギリスの取材はできません。
私もカッパを羽織って、ウォーキングを続けます。
またしばらく歩くと、こんな標識が。
こういうところが粋ですよね。
この後、雨も上がって、次の目的地クッカムに向かった私でした。
キャプテンプークさんのサイトへは時々お邪魔しています。
narrowboatさんの著作2冊とも持っているほど、ナローボート大好きです。
少し前に、「The Wind in The Willows」を語彙制限本で読んでいたので、「Don't be a Toad」にはニヤリとしました。
本当に素敵な所ですね~、行ってみたいものです。