テディントン・ロック Teddington Lock
2012年 06月 20日
テディントンTeddingtonという街があります。
テムズ川River Thamesの上流アッパー・テムズとロワー・テムズの分岐点になっていて、
密かに(笑)有名な場所です。
数年前、観光船で通ったことがある私ですが、
今回の取材では陸から見に行くことにしました。
まず、なぜここで「上流」と「下流」が分かれているかというと、
テディントンにあるロックによって、
下流側は海面の潮位の影響を受けますが、上流側には潮位変化がないからです。
ちなみに、下流側はロンドン港湾局が管理しているのに対して、上流側は環境庁。
下流はライセンス不要ですが、上流では必要になります。
潮位差の大きい下流側はタイダル・テムズTidal Thamesとも呼ばれています。
川沿いにあるパブも「潮流の終わり」みたいなネーミング。
ちなみに、もう一軒、別のパブが並んでいました。
こちらは『釣魚大全』系ですね。
川の手前には「洪水の可能性もある」みたいな看板も。
歩行者専用の橋を渡ると、でっかいダッチ・バージが。
ロックのところに到着すると、まずはナローボートが入ってきました。
テムズ川では、ロックキーパーが操作します。
下流方向にボートが出て行きました。
テムズ下流においては、
潮位が変わるときの水の速度が時速8kmにも達する、
と聞いたことがあります。
つまり、ナローボートのスピードより速い。
潮流と逆行する時間帯には進めないのです。
次に入ってきたのは、高そうなプラスチック・クルーザー。
クルーの方々もフレンドリーでした。
ボートが出て行くときには、カモの親子連れがアタフタ。
テディントン・ロックはチャンバー(閘室)が2つあるデュープリケイテッドDuplicated
(いわゆる「ツイン・ロック」)になっています。
そのまん中にロックキーパーの事務所があり、
昼間は一般の人も入れます。
もう一つのほうのチャンバーには、
もっぱら小型ボートが出入りしていました。
ちょうどエリザベス女王の在60周年の休日中、
ホリデーを楽しむ家族たちをうらやましく見ていた私です。
さきほどのチャンバーのほうには、遊覧船が入ってきました。
テディントン・ロックは、
自分で借りたボートで来る機会はまずないので、
今回は貴重な取材でした。
ウエストミンスターから3時間かけて行った事があります。
今回はキューガーデンあたりから乗り込もうと思っていましたが、時間が取れませんでした。面白いところが色々ありますね。