地図を買う
2005年 07月 12日
イギリスの運河地図は、3つの出版元からそれぞれシリーズが出ています。
・ピアソンズJ.M.Pearson&Son
・ニコルソンNicholson
・ジオGEO
これらは各々、いくつかのエリアに何冊かに分けられています。エリアの分け方はシリーズによってまちまちです。
この3つのシリーズの中でどれがおすすめか? というのであれば、迷わずピアソンズを選んでください。その理由は、ウォーターポイントやパブなどの凡例がいちばんわかりやすく、また運河を細切れに(つまり短い距離)1ページずつ掲載しているので、自分が今どこにいるか、あとどのくらいで目的地に到着するのか? などがすぐにわかるからです。
2番目のニコルソンですが、こちらは元地図を有名なオードナンス・サーベイから引っ張ってきていることもあり、運河だけでなく、沿線の町や道路、鉄道なども細かく記載されています。ただ、ボーターが必要な諸施設の凡例が青一色で判別しづらいこと、距離がマイルごとにポイントされているだけなので、目的地までの距離感をすぐに把握できないことが難点です。
最後のジオですが、上の2つが冊子形式になっている「本」なのに対し、これだけは1枚モノの地図になっています。私は以前、ケネット&エイボン運河のクルーズで、これしか入手できなかったときに1回だけ購入しましたが、なにせ広げると新聞紙のような大きさになってしまうので、クルーズしながら扱うのには不便を感じました。
これらの地図は、現地で購入できます。利用するハイヤーカンパニーのオフィスで売っているはずですが、ハイヤーボートを予約するときにハイヤーカンパニーからの申込書で日本まで送ってもらうこともできます。
このような航行用の「ナビゲーションチャート」以外に、イギリスの運河ネットワークすべてを記載した1枚モノの地図もあります。これ自体はクルーズに利用しませんが、持っているだけで次の旅の計画をしたくなりますね。
下の図は、上がピアソンズの「ケネット&エイボン、ミドルテムズ」、下がニコルソンの「ロンドン、グランドユニオン、オックスフォード&リー」からです。