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イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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地図を買う

 前回はルート作りについて説明しましたが、ルーティングも含めて、運河の旅には地図が必携です。
 イギリスの運河地図は、3つの出版元からそれぞれシリーズが出ています。
・ピアソンズJ.M.Pearson&Son
・ニコルソンNicholson
・ジオGEO
 これらは各々、いくつかのエリアに何冊かに分けられています。エリアの分け方はシリーズによってまちまちです。

 この3つのシリーズの中でどれがおすすめか? というのであれば、迷わずピアソンズを選んでください。その理由は、ウォーターポイントやパブなどの凡例がいちばんわかりやすく、また運河を細切れに(つまり短い距離)1ページずつ掲載しているので、自分が今どこにいるか、あとどのくらいで目的地に到着するのか? などがすぐにわかるからです。

 2番目のニコルソンですが、こちらは元地図を有名なオードナンス・サーベイから引っ張ってきていることもあり、運河だけでなく、沿線の町や道路、鉄道なども細かく記載されています。ただ、ボーターが必要な諸施設の凡例が青一色で判別しづらいこと、距離がマイルごとにポイントされているだけなので、目的地までの距離感をすぐに把握できないことが難点です。

 最後のジオですが、上の2つが冊子形式になっている「本」なのに対し、これだけは1枚モノの地図になっています。私は以前、ケネット&エイボン運河のクルーズで、これしか入手できなかったときに1回だけ購入しましたが、なにせ広げると新聞紙のような大きさになってしまうので、クルーズしながら扱うのには不便を感じました。

 これらの地図は、現地で購入できます。利用するハイヤーカンパニーのオフィスで売っているはずですが、ハイヤーボートを予約するときにハイヤーカンパニーからの申込書で日本まで送ってもらうこともできます。

 このような航行用の「ナビゲーションチャート」以外に、イギリスの運河ネットワークすべてを記載した1枚モノの地図もあります。これ自体はクルーズに利用しませんが、持っているだけで次の旅の計画をしたくなりますね。

 下の図は、上がピアソンズの「ケネット&エイボン、ミドルテムズ」、下がニコルソンの「ロンドン、グランドユニオン、オックスフォード&リー」からです。
地図を買う_c0027849_20584192.jpg
地図を買う_c0027849_20585726.jpg

by narrowboat | 2005-07-12 20:47 | ナローボートの旅マニュアル | Comments(0)