ロンドンでTさん宅にお世話になった翌日は、
ロンドン・ユーストン駅から鉄道でチェスターに向かいます。
今回のナローボート・クルーズの起点はトレバーTrevorという町で、
その最寄りの大きな町、チェスターで前泊することにしました。
チェスター駅からタクシーでホテル「ミル・ホテル&スパ」へ。
ネット予約だったのでロケーションがいまいちわかっていませんでしたが、
チェックインしてみると、なんとホテルが運河をまたいでいるではないですか!
旧館と新館をつなぐ橋の下がシロップシャー・ユニオンShropshire Union運河。
なんとも素晴らしい場所に建つホテルです。
家族はみんなホテル内のプールに行ってしまいましたが、
時差ボケがまだとれない私はしばらくベッドで横になっていました。
が、このまま転がっているのももったいないので、
運河沿いを歩いてみます。
ホテルから数分の所にはムーアリング(係留所)が。
町の中心部に係留スペースが確保されているというのが、
イギリス運河の素晴らしいところです。
5分ほど歩くと、パブがありました。
ロックの近くにあるわけではないのですが、
ロンドンのパィントン・ベイスンで見た店と同じように、
運河パブの代表的なネーミングになっています。
こちらで、まずは初IPAを。
夕方、といってもまだ日が高い夏のイギリス。
運河沿いを散歩することにしました。
道路橋の下を運河が通ります。
ノースゲート・ロック。
複数のロックゲートで1つのロックを形成する「ステアケース(階段)」型。
ここは3段で、ゲートは4枚。
ステアケース、または独立したロックが連続しているものを「フライト・ロック」ともいいます。
まさに船が空を飛ぶという感じに見えるからでしょう。
ロックの先はタワー・ワーフTower Wharf。
ムーアリング(係留)スペース。
ドックなどの設備もあります。
このまま運河を進めば、エレズメア・ポートEllesmere Portですが、
分岐点からディー川River Deeに出ることも物理的には可能。
ただ、ディー川は急流なので、ナローボート向きではないでしょう。
ロックで、これだけの水位差があります。
ワーフにあるパブ、テルフォード・ウェアハウスTelford Warehouse。
入る時間はありませんでしたが、
かつては倉庫で、棟下のトンネルのようなスペースに入ったナローボートに、
直接荷を下ろしていたものと思われます。
水辺には住宅も。
トゥパスTowpathというネーミングが、運河らしい。
一部、運河から入れ込んだスペースがマリーナのようになっていました。
この住宅に暮らせば、係留する権利が得られるのでしょうか。
運河の次は、チェスター城の城壁の上を散歩します。
30分ほど歩いてディー川河畔に到着。
すでに営業時間は終わっていましたが、
パドルボートや遊覧船など、いろいろなタイプの船で遊べるようです。
カヌーのグループが練習していました。
この日の夕食は、私の強い希望により、ドネルミート&チップスDoner Meat & Chips。
中東料理のドネルと、イギリスのチップス(フレンチフライ)の、
見事なまでのミスマッチ・コラボ(笑)
ジャンクな味が魅力的です。
家族は、それぞれ別のものを注文しました。
ホテルの部屋に帰った後、夏の長い日を味わうために、1人1階のパブへ。
一夜明けて旅行4日目。
いよいよナローボートに乗り込む日です。
朝食は、ホテルのブッフェ。
今回の旅行は、行き帰りのロンドンは友人宅泊なので、
ホテル泊はここだけ。
イギリスならではの「イングリッシュ・ブレックファスト」も、
このホテルが最初で最後です。
朝食が済んで、チェックアウト。
荷物をフロントに預けて、昨日見られなかったチェスター大聖堂などを見学。
チェスターの中心部は、にぎわっていましたね。
ランチは、今度は長男の希望により、マクドナルド。
ジャンク好きの血は、遺伝なのかしら?
この後、、いよいよ運河の旅に向かいます。