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イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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運河の雑誌&フリーペーパー ~2019年家族ナローボート旅行番外編~

イギリスの運河には、その専門雑誌というものが存在します。

日本だと、ヨット雑誌がいくつかあるくらいですが、
イギリスには、外洋船にも数誌別にありますから、
広い意味でのボート人口が格段に違うことが想像できるでしょう。

それでも近年は、ネットに押され気味。
昔は3誌あったはずですが、今回は1誌しかみつかりませんでした。

その代わり、フリーペーパーも幅を利かせていて、
運河雑誌のマーケットも変わりつつあります。

以前は定期購読していた"Waterways World"。
もう読んではいませんが、ちょうど年鑑があったので、購入。
運河の雑誌&フリーペーパー ~2019年家族ナローボート旅行番外編~_c0027849_22451148.jpg























距離、ロックの数など、
ボーターにはうれしい情報が掲載されているので、
ハイヤーする時にも便利。
付録の運河地図も、ハイヤーカンパニーを探すのに重宝します。

面白いのは、ボートを所有する場合の費用についての記事。
まだ中身は読んでいませんが、
ボートの大きさ別のライセンス料、
係留、保険、船検の費用などが記事になっています。
家と同じですから、船体買っても、毎年いろいろな費用がかかることがわかります。


フリーペーパーは、前からある新聞スタイルの"Towpath Talk"
運河の雑誌&フリーペーパー ~2019年家族ナローボート旅行番外編~_c0027849_22451294.jpg























一面のは、ロンドンのボート急増の記事。
2012年の2326艘から、2019年の4274艘へと、84%増となったそうです。

これは、登録数ではなく、
運河を管理するCRTがカウントしたもの。

問題なのは、係留場をロンドンに持たずに入ってくるボートで、
これは、2012年の638艘から、2019年の2208艘へと、
なんと246%の増加となっています。

中には、、移動を繰り返しながらビジター用の係留場を「占拠」する輩もいて、
ロンドン市内の係留問題を悪化させています。


雑誌スタイルの"Tillergraph"は、今回初めて見ました。
運河の雑誌&フリーペーパー ~2019年家族ナローボート旅行番外編~_c0027849_22451238.jpg























Tiller(舵棒)とTelegraph(新聞)を掛け合わせた、
ダジャレネーミング(笑)

フリーなので、広告だらけの印象は否めませんが、
これも時代なんでしょう。

こちらを出版しているのは、
"Canal Boat"という月刊誌です。
中を読んでみると、
このフリーペーパー以外に、
有料の本誌にもまだ出しているようなので、
"Waterways World"だけではなかったんですね。

内容は、各運河や河川のクルーズ・レポートや、
インテリアのアレンジ案など、昔ながら。

アプリもあるそうなので、さっそくダウンロードしました。

産業革命時代のままの運河ですが、それを取り巻く環境は、
日々変化しているようです。

by narrowboat | 2019-10-12 20:36 | 2019年家族ナローボート旅行 | Comments(0)