1月20日の読売新聞に、プレジャーボートの不法係留問題が出ていました。
(サイトは
こちらですが、有料記事です・・・・・ご参考までに)
(写真は築地川)
東京オリンピックも控えて、
このような係留は「景観を損なう」と苦情が来ている、
と書かれています。
(写真は小名木川)
不法係留を是認するわけではありませんが、
景観の問題とは、別々に考えるべきではないか、
というのが私の意見です。
係留については、この記事にも書かれているように、
施設が少なすぎることが一番の問題です。
東京では、たとえば夢の島マリーナなどの大規模施設があるにはありますが、
川や運河沿いには、ほとんど見られません。
いや、船が並んでいる風景を観たことがある人もいるでしょうが、
そのほとんどは「既得権」といって、
法整備がなされる前から係留されている、というにすぎません。
最近になって東京都は、いくつかの係留施設を作っていますが、
このページによれば、あくまで暫定的なものだということ。
恒久的な施設は、いつできるんでしょうね?
(写真は海老取川)
これ以上のことは、最近取材していないので言及しませんが、
タマゴか?ニワトリか?
の議論よりも、誰でも使える係留所をどんどん作ればいいだけの話ではないでしょうか。
陸上交通だったら、コインパーキングや駐輪場がどこにもあるわけですから。
そして、船が並んでいる風景が、景観的に美しくないのでしょうか?
私自身は、イギリスくらいしか知りませんが、
たとえばロンドン市内の川や運河は、どこも船だらけです。
びっしりと船が並ぶ姿こそ、
都市河川(運河)にふさわしい風景です。
東京の代表的な川といえば隅田川ですが、
運航されているのは水上バスくらいで、
もっと個人のボートなどがあってもいいはず。
その方が「景観」的には美しい。
(写真はロンドン)
マリーナにしても、町の中に溶け込んでほしいですね。
たとえば、ロンドンのセントキャサリンズ・ドック。
周辺で働く人が、毎日のように船の前を行き交います。
そして水辺で語らう。
これこそ、都市の水辺のあるべき姿である、
というのが私の意見です。
今年は東京オリンピックもありますが、
外国の方々は、船のない水辺の「景観」をどう思うのでしょうか。