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イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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川の港

日曜日早朝に帰国しました。


3週間も行っていたのでネタはいろいろあるのですが、
このブログではテーマ別に少しずつ紹介していきたいと思います。

第1回目は、ナローボートのブログらしく(?)、港の話から。

ラオスは内陸国なので、港というのはイコール河川港になります。
もっとも、日本人がイメージするようなちゃんとした港はほとんどなく、
「船着場」といったほうがわかりやすい。

これは、費用のこともあるのですが、
乾季と雨季では水位がかなり違うので、
港が作りにくい、という理由も大きいと思います。


まずは、世界遺産にも登録されているルアンパバーンで、
メコン川の船着場。
川の港_c0027849_17111262.jpg


ルアンパバーンとボーケオ県のフアイサーイの間には定期船が就航しています。
写真はその船なのですが、
ここは乗客が乗降する船着場ではなく、出発前に待機するところですね。


メコン川の支流、ウー川のノーンキヤウにある船着場。
川の港_c0027849_1714335.jpg


川が狭くて浅いので、メコン川よりも船は小ぶりになります。
ルアンパバーンまで下りで5時間程度でしょうか。


海がない代わり、ラオスは川には恵まれていて、
大小あらゆる川のあらゆる場所に船着場があります。

川の港_c0027849_17164210.jpg


ここはトレッキング中に寄った村の船着場。
夕方だったので、
周りでは村人が水浴びや洗濯をしています。
ラオスらしい光景といえましょうね。

川の港_c0027849_1718046.jpg


ここはサムヌア~ノーンキヤウの移動で小休止した村でのひとコマ。
川と船さえあれば、そこは子供たちの遊び場にもなります。



最後は番外編、ビエンチャンの対岸にあるタイのノーンカーイの船着場。
川の港_c0027849_1720447.jpg


タイ側から撮影しているので、川(メコン)の向こう側がラオスになります。
ラオスとタイの間には1994年に橋が架けられたので、
主だった交通路は橋になってしまったのですが、
まだ渡し舟が存在していたのには驚き。
外国人は利用できないので、国境貿易用ということなんでしょうが、
タイ側では橋の開通後にこの新しい船着場を建設したそうで。


船着場には人が行き交い、歴史が作られる。
ラオスでもイギリスでも、それは共通です。
Commented by Saori at 2008-01-31 20:37 x
早速見に来ました^^
メコン川って聞いた事があったのですが、こういうところなんですね~!川と人の生活が密接なのはどこの国でも同じ・・・
ラオスって私にとっては未知の国でしたが、なんだか写真とお話を伺っていたら少し身近に感じました。
続き、楽しみにしています^^
Commented by narrowboat at 2008-02-01 19:14
>Saoriさん

ご訪問ありがとうございます。

関わり方は違いますが、
川と人間は常に密接ですよね。
日本はその点、
川とのつながりを意図的に断たれているような気がします。
Commented by ヌマチチブ at 2008-02-04 18:06 x
ラオス取材、ご無事で帰られたようで。お疲れ様です!
そして、ラオスの川の港、、、懐かしいです。
石狩川にもありましたから、きっと、こんな感じだったのだろうと想像できます。
人の行き来がメインのようで、雑穀等は運ばないのでしょうか。農産物、とれないのかな? 石狩川の水運は雑穀の運搬がメインだったので、川の港付近に石造り倉庫がいくつも並んでいたようです。

海のない国でも、川は全世界の国で流れてますよね。
Commented by narrowboat at 2008-02-05 18:16
>ヌマチチブさん

人だけでなく、物資も運んでいますよ。
ただ、山奥に入ると農産物は自家消費、
もしくは地元の市場で消費されるくらいなので、
船を使った大掛りな物輸はないようです。
by narrowboat | 2008-01-30 17:14 | 水から上がったナローボーター | Comments(4)