イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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「橘丸」で、往復生活

家族が八丈島で暮らしはじめたのが2015年、
私の往復生活も3年目が終わろうとしています。

東京~八丈島は、飛行機で約1時間、船で10時間ですが、
飛行機の最終便が羽田発16:00前なのに対して、船は竹芝発22:30。
キャビンで寝て、起きたら八丈に到着しているので、
時間的な効率はよいのです。

最近、「橘丸」を利用した日は、直前まで蒲田で宴席があり、竹芝桟橋へ駆け込みました。
もっとも、乗船開始は10:10で、それより前に到着してもやることはないので、
ギリギリで構わないのですが。

唯一の作業が、予約してある乗船券の引き換え(または購入)と、乗船名簿の記入。
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ネットで乗客を管理するのがスタンダードな昨今、こうやって自筆で書かせるところは、古の客船時代からの伝統なんでしょうか。



八丈島行き「橘丸」。
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正確には、三宅島、御蔵島を経由して八丈島まで、
毎日1往復しています。

乗船したら、まずは荷物を部屋へ。
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「橘丸」の2等船室は、8~12人くらいの小さな部屋が30ほどあって、
「大部屋で雑魚寝」というイメージとはかなり違い、快適。
頭上にはコインロッカーもあり、安心です。

また、乗客が少ないからといって一部屋に押し込められることはなく、
分散して席を割り当てられます。
この日もそうでしたが、私もほとんどの場合、1人で1部屋を独占しています。


荷物を置いたら、甲板に出て1人出港祝いです。
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ここで、何本のビールを開けたことでしょうか。


出港5分前になると、甲板にドラの音が響き渡ります。

本物でなく、録音なのが残念ですが(笑)

タラップが外され、岸壁前の水面にスラスターの白い泡が浮かんでくると、
出港です。

離岸後、約25分後にレインボーブリッジを通過。
ロマンチックな瞬間ではありますが(笑)、
このあたりで、いつも私は船室に戻って寝てしまいます。

夏場の観光シーズンは、
若い観光客たちが遅くまで甲板に陣取って宴会やっていたりしますが、
夜なので、特に景色が見えるでもなし。

三宅島到着前まで、酒の勢いでぐっすり寝ておいた方が、
船の揺れも感じません。


23:30になると船内は一斉消灯されますが、
三宅島が近くなると、また一斉点灯になります。

時間は、だいたい4:00くらい。
明るくなっても寝続けられる人はいいですが、
私はどうしても目が覚めてしまいます。

実は「橘丸」を利用する人のほとんどは三宅島で下船します。
東京~三宅島の航空便は、調布空港発着の小型機しかなく、運賃が高い。
預け荷物にも厳しい制限があり、超過すると料金を徴収されますので、
特に荷物が多い釣り人などは、船を使う傾向にあるようです。

三宅島には3つ港がありますが、この日は伊ヶ谷港に接岸します。
停泊時間は、15~20分程度。
その後は御蔵島に向かうのですが、この日は欠航しました。

御蔵島を見たことがある方は少ないでしょうが、
島は断崖絶壁に囲まれていて、絵本に出てくる「鬼ヶ島」そのもの。

港といっても、外洋に堤防が1本突き出ているだけで、
波の影響をもろに受けます。

そのため、私が乗っただけの経験でも、2回に1回は着岸できず、
欠航になっています。

こちらの動画は、「橘丸」がドック入りしていたか何かで、
代打「さるびあ丸」に乗った時の御蔵島接岸シーン。
この1回だけ逆方向、八丈島発東京行きに乗った時のものなので、
昼過ぎの入港でした。
理由はわかりませんが、御蔵島では必ずスターボードサイド(右舷)で接岸します。

「橘丸」では、三宅島到着前に一斉点灯され、
そのまま御蔵島まで点灯しっぱなしです。
この間、約2時間。
しかし御蔵島が欠航になると、三宅島を出た時点でまた消灯されます。

御蔵島に行く方には申し訳ないですが、
八丈島にしか用がない私にとっては、すぐに消灯してくれた方が眠りやすいのです。


そして7:30、再び一斉点灯。
八丈島が近づいてきます。

同時に船内のレストランもオープンしますが、
以前あった朝定食がメニューから消えてしまったため、
事前にコンビニで買っておいたサンドイッチを
ラウンジでいただくのが常になっています。
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コンビニは、浜松町駅/大門駅から竹芝桟橋の間にいくつもあります。
私のお気に入りは、桟橋に一番近いヤマザキデイリーストア。


ちなみに、以前あった朝食メニューはこちら。


ラウンジにある柳原良平のイラスト。
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現在の「橘丸」は2代目で、これは初代「橘丸」の生涯を描いたもの。
今見ると笑っちゃうようなエピソードも満載ですが、
数奇な運命をたどった初代の話は、何度読んでも飽きません。


朝食が済むと、甲板で朝の空気を吸うのが通例になっています。

浦賀水道を通過して外洋に出ると、船は揺れるでしょ?
と知人友人に聞かれますが、実はそれほどではありません。
単に酔っぱらって寝ているからかもしれませんが(笑)、
一番動揺するのは、御蔵島~八丈島の間なのです。

ここには黒潮の通り道があって、私のような素人が見ても、
潮流にあおられて進まないのがよくわかります。

昨年2月に乗った時は、かなりすごかったですね。
そんなポイントを乗り越えて、八丈島に到着。

底土港に入港する前、汽笛が2回鳴らされます。
長く2回の汽笛、これがどういう意味なのか、
ネットで調べた限りではわかりませんでした。

港内に入り、船は大きく右旋回してUターン。
ポートサイド(左舷)から着岸します。


昨年乗った時は、このターンで大きく船が動揺しました。


見ているだけで、船酔いしそうです😅

八丈島には2つ港があり、メインは島の西側にある底土港なのですが、
そちらの海況が悪くて接岸できない場合は、東側にある旧八重根港に着きます。


無事に接岸しました。
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この日は海も平穏でしたが、
上の動画を撮影したときは、接岸してからも船が揺れ続けました。


「橘丸」に乗っていてよく思うのは、
ナビゲーションもエンジンも、
ナローボート時代に比べれば格段に進歩していにもかかわらず、
ロープを投げて接岸、という方法は当時のまま。

もっとハイテクなやり方がありそうですが、
刻々と変わる海の状況に対処するには、
今も昔も人力が一番確実なのかもしれません。





第2回プラチナブロガーコンテスト



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by narrowboat | 2018-01-24 11:31 | 日本の運河と川 | Comments(0)

2018年 隅田川七福神

あけましておめでとうございます。
今年も、当ブログをよろしくお願い申し上げます。

わが家の正月は、例年通り、隅田川七福神で始まりました。

全国に点在する七福神巡りですが、ここでは、隅田川の左岸、向島を中心をエリアで行われます。

昨年に続き、我が家の次男が全区間参戦してくれました。
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神様の配置を次男に任せたら、
「寿老人」と「恵比寿様」のツートップになりました。
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長寿と、商売繁盛。欲張りでしょうか(笑)


七福神巡り最後の寺社「多聞寺」参拝の後、
東武スカイツリーラインの堀切駅へ歩いていたら、
荒川の水門から、綾瀬川にボートが入ってきました。

「ちどり」という名前、東京都の船ですかね?


皆様、よい年になりますように!

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by narrowboat | 2018-01-20 14:06 | 日本の運河と川 | Comments(0)