イギリスの運河ではナローボートという船を借りて、誰でも免許なしでクルーズが楽しめる。『英国運河の旅』、『イギリス式極楽水上生活』、『イギリス水辺の旅』の著者が具体的な旅のノウハウを伝授します。


by narrowboat
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3日目の朝、朝食づくりは私が担当しました。

食事が終われば出航ですが、ここでナローボートのルーティーンワークのおさらい。
給水は昨日紹介しましたが、
毎朝の仕事として、エンジンルームの点検があります。

スターン(船尾)のデッキの板を外すと、エンジンが出てきます。
やることは、オイルゲージの確認。
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この写真ではわかりにくいですが、
出航前のインストラクションで説明があるはず。
車のエンジンと同様で、オイル(潤滑油)の量が適正かどうか、
ゲージ(目盛りの付いた棒)を引き抜いて調べます。

次にグリースの挿入。
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左下にある真鍮色のコック(グリーサー)、
これを時計回りに1回まわすことで、スクリューシャフトにグリース(油)が挿入され、
スクリューから水が浸入するのを防ぎます。

最後はウィードハッチの点検。
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草(ウィード)を取り除くための穴がこれ。
いつもは重い蓋がしてありますが、それを外すと、スクリューの真上が出てきます。
目視で、草などがスクリューに絡まっていないかどうかを確認、
水が濁ったりしていて目視できなければ、手を水の中に突っ込み、手探りでチェックします。
なにか絡まっていると、当然、スクリューの回りが悪くなります。

前日と同様、給水も行います。
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この後に出航するのですが、本日の方角は上の写真の右手、
つまりボートのスターン(船尾)側なので、Uターンが必要になります。

ナローボートは極端に細長いので、Uターンは一苦労。
しかしここで、アングロウェルシュのスタッフが来てくれて、
Uターンをやってくれることになりました。
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難しいマニューバーなので、ありがたく彼に任せますが、
慣れているはずの彼でも、取り回しには苦労しています。
彼が降りたら、いよいよこのたびのハイライト、ポントカサステ水路橋です!
スキッパーは長男。
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目をつぶっちゃってますが、
橋の高さにびっくりしているのか、単につぶっちゃっただけなのか(笑)
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長年の夢でもあった、
家族でのポントカサステ制覇!('◇')ゞ

スターンに立つ兄弟。
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親バカは、トゥパスに降りて動画撮影です。


トレバーでのUターンから、ポントカサステを渡るところまでを、
バウ(船首)側に付けた動画カメラで撮影した映像がこちら。

早々とやってきた旅のクライマックスは5分ほどで終わり、
我々のドリフター号はトレバーから水路橋を渡った所にあるフロンカサステFroncysyllteに入っていきます。

ここで初めてのリフトブリッジ。
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妻が下船して橋を開けましたが、後続のボートが1艘あって、
閉める作業はそのボーターがやってくれました。

ムーアリング(係留所)の脇を通るときは、デッドスロー(最徐行)が原則です。
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フロンカサステからリフトブリッジを抜けたあたりまでの動画はこちら。

次にやって来るのはホワイトハウス・トンネルWhitehouse Tunnel。
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わすか191ヤード(約175メートル)の短いトンネルですが、
一方通行のため、反対側からのボートが来ないかどうか、
ヘッドライトで確認してから入らなくてはなりません。
もちろん、こちらのボートもヘッドライトを点灯します。

また、万が一に備えて、キッチンの火気はすべてシャットダウン。

我々のボートが出てきました。
フロンカサステから、ホワイトハウス・トンネルを抜けるまでくらいのバウ・カメラの映像はこちら。
ちょっと長いですが、ご興味ある方はどうぞ。
ここで、このカメラのメモリーも一杯になってしまい、お役御免です。

トンネルを抜けると、右側にチャーク・マリーナChirk Marinaが現れます。
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今から約20年前、1998年11月に私が初めてナローボートを借りたブラック・プリンス社 のベースがここ。
今でも思い出深い場所です。
ブラック・プリンス社は、私たちが今借りているアングロウェルシュ社に比べると、
内装などのレベルが高いボートが多いですね。
もちろん、その分料金もお高いですが・・・・・

スランゴスレン運河は、
チャークから東はだいたい相互通行可能なダブルトラックですが、
河岸が浅瀬になっていることが多く、座礁には要注意です。

本日2番目のトンネル、チャーク・トンネルに入ります。
こちらは459ヤード(約420メートル)と、
先ほどのホワイトハウス・トンネルの2倍強の長さがあります。

トンネル内は一方通行ですから、
先ほどと同じように、ヘッドライトで対向船を確認。
イギリス運河には何か所もトンネルがあって、
こちらのリストにもあるように、一番長いのは5210メートルもあります。
ナローボートのスピードは時速4~6㎞くらいですから、
1時間以上もトンネルの中、ということになりますね。

私自身が経験した最長のトンネルは、
グランドユニオン運河のブリスワース・トンネルBlisworth Tunnelで2794メートルなんですが、
記憶では、この長さでも1時間かかったような。

ちなみに、スランゴスレン運河のように一方通行のトンネルというのは少数派で、
多くはすれ違い可能な河幅があります。

また、トンネルの中にまでトゥパス(馬曳き道)があるというのも稀。
往時、ナローボートは馬に曳かれていましたが、
馬は暗いトンネルを嫌がったからです。

トンネル内では、クルー(船員)が屋根の上に寝転がってトンネルの壁を蹴りながら進む
レッギングLeggingをしなくてはなりませんでした。

では、トンネルの入口まで曳いていた馬はどうしたかというと、
クルーが地上をトンネルの出口まで連れて行ったそうですが、
利口な馬になると、人がいなくても、自分で出口までたどり着いたんだとか。

スランゴスレン運河のトンネルにトゥパスが付いてますが、
短いトンネルが多いですから、馬も入ったのかもしれません。

チャーク・トンネルを出たらチャーク・アクアダクトを渡ります。
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総石造りのチャーク・アクアダクトは、鉄を各所に使ったポントカサステとよく対比されますが、
設計&総指揮は同じトーマス・テルフォード。
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開通は、チャークが1801年、ポントカサステが1805年ですから、
この4年の間に、製鉄技術や、加工方法が飛躍的に向上したことが推測されます。

チャークには、1848年、アクアダクトに並行して鉄道橋Viaductも架けられます。

世界遺産に登録されたポントカサステに比べると知名度が低いチャークですが、
同時に登録されてもよかったのではないか、と思いますね。

ポントカサステ同様、チャークも橋上は一方通行ですので、
反対側からの船がないことを確認してから渡ります。
橋を渡り切るとWelcome to England、イングラドへようこそ、の看板が。
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スランゴスレン運河は、チャーク・アクアダクトの東橋詰から西がウェールズ、そこを”国境”にして、東がイングランドになっています。

ランチタイムは、ライオン・キーズLion Quaysと決めていました。
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陸から来るとホテルに見えるんですが、
スランゴスレン運河側には桟橋付き。
ボートが直接付けられるパブはイギリスでは珍しくないですけど、
十分な数の桟橋が用意されているのはうれしいところ。
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日本にも、係留OKの飲食店は少ないながらあります。
でも、事前予約が必要だったり、時間単位で係留料を徴収されたり、
ボーターに対する「おもてなし」には雲泥の差があります。

1998年に初めてクルーズしたときは、まだこのレストランはなく、
その次に来た時に発見。
当時はびっくりして、とても新鮮でしたが、
あれからかなり年月も経っているので、砂などが堆積しています。
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桟橋があることだけでもありがたいですが、
ぜいたくを言わせてもらえれば、きちんと整備してほしいところです。

お店に入ったのは11:00頃。
でも食事のオーダーは11:30から、と言われましたが、
飲み物だけならもうOKということで、テーブルに案内されて待ちます。
これこそ、素晴らしい「おもてなし」じゃないですかね。

ビールなどを飲みながらメニューを拝見。

私と妻は「サンデーロースト」にしました。
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イギリスには、日曜日にローストビーフを食べるという伝統があり、
日曜限定でローストビーフがメニューが載るパブやレストランがあります。
このライオン・キーズのサンデーローストは、2人前からの注文で、
肉が牛、豚、羊などからチョイスできます。
私は羊、妻は牛を選びました。

長男は8オンスのでっかいステーキ。
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いつもメニューであれこれ迷う次男がようやく決めたのは、鴨の足のロースト。
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鴨は運河のあちこちにいて、さきほども餌やりを楽しんでいた次男(笑)
なんだか残酷なような・・・・・・。

こちらのレストラン、パブに比べるとお値段は張りますが、
料理の質といいサービスといい、スランゴスレン運河では絶対外してほしくない店です。
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4人とも満腹になったところで、再び出航です。
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運河沿いには、ボーターに向けて、いろいろなオブジェを飾っている家も少なくありません。
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橋の下で、対向するボートつすれ違うために待機。
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建設費を抑える、すなわち短く造るために、
橋の下だけは1艘しか通れない幅しか確保されていません。

このNo. 13wの橋には、カフェがありました。
運河の地図には掲載されていなかったので、
もしかしたら最近オープンした店なのかもしれません。

牧場の脇を通ります。
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最近、国内外の旅行には必ず持参しているテトラドリップでコーヒーを淹れつつ、
カントリーサイドの風景を楽しみます。

そして、今回の旅初めてのロック、
ニューマートン・ロックNew Marton Locksに到着しました。
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高低差を越えるために造られるロック、
日本語では「閘門」という聞き慣れない用語がありますが、
ロック内にボートを入れ、中に注水、または中から排水することで、
ボートを上げ下げします。

ニューマートン・ロックは、アッパーUpperとロワーLowerの2つで、
12フィート4インチ、約4メートルの水位差を越えます。

往路はダウンヒル、水位の低いほうへ向かいますので、
アッパー・ロックから入りますが、まずは順番待ち。

スランゴスレン運河はナローカナルNarrow Canal、
ロックが1艘分の幅しかないので、上下の向かうボートが相互に入って行きます。

こういう時は、たとえ自分の船でなくても、
ロックワーク(作業)に協力し合うのがボーターのお約束。
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下から来ている、我が家のようなファミリークルーズ中の子供たちが、
パドル(水栓)開閉やゲート操作をどんどんやってくれました。

この姉妹、なかなかの美人ですよね。
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うちの息子の嫁にどうかしら・・・・・・。
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そんなことを考えているうちに、うちのボートの番がやって来ましたが、
この美人姉妹がまた手伝ってくれています。

長男も、負けじとゲートを操作。
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ボートが出てきました。
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ロックを出たところには、アップヒルを待つナローボートの長い列が。
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さすが、イギリス運河でも人気ナンバーワンのスランゴスレンだけあります。

続いてロワーロック。
次男も、パドル操作頑張りました!
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堅くて、なかなか回せませんが・・・・・・

ニューマートン・ロックから今日の目的地エレズメアEllesmereまでは、
ロックもトンネルもなく、冗長な水路が続きます。

こんなものを運河に面した庭先に立てている家がありました。
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小さくてわかりにくいですが、
これ、昔のパーキングメーターです。

運河にはトゥパスという側道が付ていることは書きましたが、
それは片方の岸だけで、対岸は私有地になっていることがほとんど。
ナローボートが係留できるのはトゥパスの側だけで、
私有地には、所有者以外は係留できません。

つまりこれは「ここに係留すると料金を取るぞ!」という、
ランドオーナーの警告、というかジョークなんですね。

そうこうしているうちに、エレズメアに到着。
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写真に映っているボートに並んで係留したのですが、
このボートのオーナーは犬を飼っていて、
犬好きの息子たちは大喜びでした。

この日の夕食は自炊と決めていたので、エレズメアの町まで歩きます。
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ベイスンはナローボートできっしり。
ベイスンは、産業革命時代の倉庫街の雰囲気をうまく残しています。
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ベイスンに近いスーパー、テスコTESCOはもう閉店していたので、
スランゴスレンに続いて、co-opスーパーで買物です。
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町中で記念撮影。
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エレズメア、何度も来たことありますが、
小ぢんまりしていて、いい所ですよね。
観光ガイドブックなんかに掲載されていない、
素敵な町を訪問できるのも、運河の旅の大きな魅力です。

夕食は、妻がカレーを作ってくれました。
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みんなでいただきながら、
3日目の夜が更けていきます。
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# by narrowboat | 2017-09-02 21:17 | 2017年家族ナローボート旅行 | Comments(0)
ナローボートの船上で、初めての朝を迎えました。

キッチンからは、ソーセージや卵の焼ける匂いがキャビンに広がります。
この時間がたまらなく大好きな私。
ナローボートをやってきてよかった!
と思える至福の瞬間です。

子供たちもモソモソと起きてきて、船の上での初めての食事。
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食後は、ボートへの給水です。
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キッチン、シャワー、トイレなど船内で使う水は、
バウ(船首)のウォータータンクに貯められています。
使っていけば当然減っていくので、
給水が必要になります。

給水は、1日1回が基本。
給水ポイントは、運河地図に掲載されています。

スランゴスレンのベイスンには、
ジェティ(桟橋)ごとに給水・給電ポイントが設けられていて、
ボーターは無料で使用できます。
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ホースの締め具が緩くて、リーク(漏れ)がすごいのは参りましたが・・・・・・。

次男のほうは、水鳥への餌やりに夢中。
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ちなみにスランゴスレンのベイスンへの係留は48時間まで。
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24時間まで6ポンドと、有料です。
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イギリスの運河のビジター・ムーアリングVisiter Mooring、
一時係留所は無料が基本。
ですが、スランゴスレンは超人気のスポットのため、
係留所不足が問題となっていて、新しくこのスペースを作った替わり、
利用者からも料金を取るようになりました。

1998年に私が初めてナローボートに乗ってここへ来たとき、
このベイスンはありませんでした。

給水が終わったので、今度は洗濯に出かけます。
もちろん「川で洗濯」ではありません(笑)
町中にあるコインランドリーに洗濯物を持っていくのです。
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実はこの写真は前日のもの。
スランゴスレンにコインランドリーはあるものの、
日本と違って24時間営業というわけではなく、
昨日はすでに閉まっていたのです。

仕方なく、2日連続でランドリー通いとなった次第。

その前に、スランゴスレン鉄道の出発風景を見学します。
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一番列車に乗って往復しようかとも考えましたが、
時間が合わずに断念。
発車の様子は、こちらのブログで詳しく書きます。

そして、こちらが昨日閉まっていたランドリー。
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コインランドリーと書きましたが、実は係員が常駐していて、
洗濯機は、彼女から操作方法を聞きながら自分で操作します。
料金も、係員に直接払います。
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乾燥機のほうはコイン方式なので、小銭が必要です。
営業時間は9:00~17:00で、12:00~12:15が昼休み。
日曜は休みですので、トレバー土曜出発でスランゴスレンに到着する人は注意が必要ですね。
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洗濯には時間がかかりますので、その間、街中を散歩。
ランドリー近くにあった教会に入ってみました。
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ステンドグラスも立派。
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パイプオルガンもあります。
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牧師ならぬ、母親のお説教に疲れた子供たち(笑)
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このあとランドリーで洗濯物を乾燥機に移し、ランチ場所をを探します。
運悪く雨、しかも雷も伴った大降りとなり、手近にあったサンドイッチ店に入りました。
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洗濯物の乾燥も終わり、ベイスンのボートへ帰りましたが、
出航は14:00頃になってしまいました。

スランゴスレン・ワーフのショップを通過。
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今回は、立ち寄るのをすっかり忘れていました。

とりあえず、昨日ボートを借りたトレバーを目指します。
ティラーは引き続き長男。
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ライフベストの前紐をちゃんとしばっておきましょうねぇ~(笑)
昨日も通過した狭幅区間。
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相互通行は困難で、片方がしっかりバンクに寄せて、止まって待たなければなりません。
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前のボートに続いて進みます。

「開けっ放し」のNo. 44wリフトブリッジを再び通過。
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途中から、次男もティラーの手ほどきを受けます。
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往路でも通った狭幅区間。
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橋の前後がブラインド・カーブになっている所もあり、
出会い頭には注意が必要。
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ここから、結構強い雨が降ってきました。
出発が遅かったこともあり、
今日は、昨日出航したばかりのトレバー・ベイスンで1泊することにします。

夕食前、事前学習も兼ねて、ポントカサステ水路橋を観に行きます。
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徒歩で橋を渡ると、夕日で大きな影が地上に映ります。
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シルエットをよく見ていると、
歩いている自分他のの姿が動いていくのさえわかります。

水路橋の下はディー川やラグビー場などになっていて、
ずっと前にはラグビー場に下りて撮影したはずなのですが、
どうしても降りる道が見つからず、
ディー川のほうに下りてみました。
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水路橋の設計と建設を指揮したのは、
近代土木の父とも呼ばれるトーマス・テルフォード。
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当時、建築材料としてはまだ未完成だった鉄を多く用い、
その堅牢性を証明。
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イギリス産業革命の立役者の一人です。

ボートに帰っての夕食は、
妻がスパゲティを作ってくれました。
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子供を寝かしつけた後は、ベイスンに隣接したパブ、テルフォード・インTelford Innで妻とビール。
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おつまみは、自家製の卵ピクルス。
この店、若いバーマンの対応がとても丁寧で、
気に入りました。
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自炊もよし、パブもよし。
こうやって使い分けられるところがナローボートの旅の楽しいところ。

明日は、いよいよポントカサステを渡ります。

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# by narrowboat | 2017-08-29 11:48 | 2017年家族ナローボート旅行 | Comments(0)
ナローボート・クルーズの初日は8月4日。

前泊していたチェスター駅からルアボンRuabonという駅まで鉄道で向かいます。
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ルアボンは小さな無人ローカル駅なんですが、
ポントカサステ水路橋が世界遺産に登録されたことで、
そのゲートウェイになっています。
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ここからタクシーでトレバーTrevorへ。
料金は6ポンドでした。

ナローボートのハイヤーカンパニー(レンタルボート会社)のベースは鉄道駅から離れていることが多く、
その間はタクシーに頼らざるを得ません。
かといって、このルアボンのごとく、駅前でタクシーが待っているなんてこともないので、
事前に手配し得おく必要があります。

タクシー会社は、ハイヤーカンパニーで紹介してくれるはずですので、
ブロシャーやメールなどで電話番号を確認しておきましょう。
公衆電話もない駅も多い(ルアボンもそう)ので、
自分の携帯電話がイギリスで利用できるかどうか、
そして利用の方法も事前にチェックしておいたほうがよいです。

10分ほどでトレバーのベイスンに到着。
ハイヤーカンパニー、アングロウェルシュ社Anglowelshの事務所でチェックインします。
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ハイヤーカンパニーを利用する場合、
インストラクション(ボートの操作方法などの説明)が始まるのは15:00、
というところが多いようですが、
私たちは、鉄道の時刻もあって、14:00にはチェックイン。
早くチェックインすることは問題ありませんが、
インストラクションまでは時間をつぶさなくてはなりません。

夏休み中とあって、トレバー・ベイスンも華やかな雰囲気。
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世界遺産ポントカサステのお膝元とあって、観光客も多いですね。

私たちが借りるボートは、下の写真の左から2艘目のドリフターDrifter号。
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全長55フィート(約35メートル)。
ハイヤーボートとしては標準的な長さです。

キャビン内を見ていきましょう。
バウ(船首)から、ダイネッティ。
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ダイネッティとは、昼間はダイニング(兼リビング)で、夜はベッドにもなるもの。

テーブルはソファの下に収納されていて、
支柱を立てて、その上に刺します。
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セットするとこんな感じ。
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テレビもあります。
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いまやナローボートのテレビも薄型ディスプレイ。
時代も変わりました。

テレビの裏には240vの電源コンセント。
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ナローボートのキャビンの電源は、かつては12v、
車のシガーソケットと同じでした。
イギリスの家庭電圧と同じ240vを供給するには、
「インバーター(変圧器)」を搭載しなければならず、
インバーターのあるボートは少なかったのです。

ところが最近は、カメラやスマホなど、
電源が必須な機器が増えてきましたので、
240vもマストになっているようです。

キッチンのストーブ部分。
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ガスレンジ4口に、
オーブンとレンジ。

コーヒー&紅茶のセット。
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キッチンのシンク側。
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洗剤類は提供されています。
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グラスホルダー。
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このほか、皿類、カトラリー(ナイフ、フォーク、スプーンなど)、鍋、フライパンなどのキッチン用品はすべて備え付け。
買わなくてはならないのは、食料だけです。

キッチンの後ろはシャワー&トイレ。
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次がダブルベッド。
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その後ろが2つ目のトイレ。
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そして最後尾がシングルベッド2つ。
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この部分は、希望により、ダブルベッドにすることも可能です。

このボートは、固定ベッド4人分にダイネッティ2人分なので、
「4/6」という数字で示されます。
デッキプランはこちら。
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そうこうしているうちに、
アングロウェルシュのスタッフ、リーさんがやって来て、
インストラクションが開始されます。c0027849_20584337.jpg














インストラクションは、バウ側から。
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バウには、ガスロッカー(プロパンガス・ボンベの収納庫)のほか、
給水用ホース、ウィンドラス(ロック操作用の器具)などが収納されています。

スターン(船尾)で、スロットルとテイラー(舵棒)の説明。
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インストラクションは、当然、英語で行われます。

スタッフは、外国人客に慣れているので、
わかりやすく、ゆっくりと説明してくれるはず。
大切なのは、わからないことをそのままにしないこと。
聞き取れなかったことは、何回でも聞き直しましょう。
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最後に、「説明を理解しました」とサインします。
あいまいな部分をそのままにしてサインしてしまうと、
事故などがあった時に問題になります。
あくまで「自己責任」の世界であることを肝に銘じましょう。

サインが済めばいよいよ出航ですが、
その前に、今回のクルーズ地図と旅程を紹介しておきます。
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[1日目:8月4日(金)]Trevor→Llangollen
[2日目:8月5日(土)]Llangollen→Trevor
[3日目:8月6日(日)]Trevor→Ellesmere
[4日目:8月7日(月)]Ellesmere→Whitchurch
[5日目:8月8日(火)]Whitchurch→Ellesmere
[6日目:8月9日(水)]Ellesmere→Chirk Bank
[7日目:8月10日(木)]Chirk Bank→Trevor

毎日の移動区間は、出航時にすべて決めてあったものではなく、
途中で随時修正し、結果的にこうなりました。

また、ボートは7泊8日で借りていたのですが、
休みの日程などで、1日前に返却しています。
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初日は、トレバーからスランゴスレンLlangollenに向かいます。
最初は、スタッフが見本として操船してくれますが、
しばらくすると、降りてしまいます。
緊張の瞬間!
あとは私たちだけで、この船を操らなくてはなりません。

長男は、早速ティラーの手ほどきを妻から受けます。
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向こうからは、プラスチック・クルーザーがやって来ました。
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スランゴスレン運河のトレバー~スランゴスレン間には、
ただでさえ狭いナローボートが1艘しか通れない、狭幅区間が何か所かあります。
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当然ここは一方通行になりますので、
対向するボートが来た時のために、このような退避場所が設けられています。
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トランシーバーを持参して、バウ、
またはトゥパスを歩いてもらい、
進行方向に対向船がいないかどうか、確認してもらうと便利です。
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水面が見えなと、進んでいく物体がボートなのか、ほかの乗物なのか、よくわかりません。
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運河を利用しているのはナローボートだけではありません。
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向こうからカヌーがやってきました。
動力船に対して、非動力船に優先権があるのがイギリス運河のルールですので、
すれ違うカヌーを揺らさないよう、注意して進行します。
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自分たちのボートにトランシーバーで指示を出す次男。
本来はお互いに右側通行が原則ですが、
カヌーが左側で待機したため、
そのまま左側通行ですれ違います。

次男とトゥパスを歩いていたら、ハンディクラフトを売るボートを見かけました。
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運河の絵も、オーナーが自分で描いて売っているようです。
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リフト・ブリッジNo. 44wを通過。
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「44wは下がっているのを見たことがない」
と、アングロウェルシュのリーさんが言っていました。
私も20年間で数回ここを通っていますが、
常に開いたままです。

スランゴスレンに近づくと、また狭幅区間が現れます。
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ここには待避場所がなく、対抗船が来たらどうするのか?
といつも思います。
どちらかがバックするしかありませんね。

この白い家が見えてきたら、間もなく到着です。
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運河と一体になった風景を作り出す、
このあたりにはなくてはならない家屋ですが、
売りに出されていました。
いったいいくらするんでしょうか?

このあたりは、スランゴスレン運河でも大好きな場所。


昔の運河船を再現した馬曳きボートや、
ポントカサステとの間を往復するトリップボート、
「アクアダクト・クルーズ」が発着するスランゴスレン・ワーフを通過。
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ティラーを握っていた長男は、これらの船にぶつけてしまい、
「Sorry!」を連発していました(笑)

本日の目的地、スランゴスレンのカナル・ベイスンに到着。
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クルーズ初日が無事終わりました。

この時点で18:30くらい。
まだまだ明るい夏のイギリスです。

これから、スランゴスレンの街へ食事に出かけます。


スランゴスレン散策
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# by narrowboat | 2017-08-25 14:52 | 2017年家族ナローボート旅行 | Comments(0)
ロンドンでTさん宅にお世話になった翌日は、
ロンドン・ユーストン駅から鉄道でチェスターに向かいます。
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今回のナローボート・クルーズの起点はトレバーTrevorという町で、
その最寄りの大きな町、チェスターで前泊することにしました。

チェスター駅からタクシーでホテル「ミル・ホテル&スパ」へ。
ネット予約だったのでロケーションがいまいちわかっていませんでしたが、
チェックインしてみると、なんとホテルが運河をまたいでいるではないですか!
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旧館と新館をつなぐ橋の下がシロップシャー・ユニオンShropshire Union運河。
なんとも素晴らしい場所に建つホテルです。

家族はみんなホテル内のプールに行ってしまいましたが、
時差ボケがまだとれない私はしばらくベッドで横になっていました。

が、このまま転がっているのももったいないので、
運河沿いを歩いてみます。
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ホテルから数分の所にはムーアリング(係留所)が。
町の中心部に係留スペースが確保されているというのが、
イギリス運河の素晴らしいところです。

5分ほど歩くと、パブがありました。
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ロックの近くにあるわけではないのですが、
ロンドンのパィントン・ベイスンで見た店と同じように、
運河パブの代表的なネーミングになっています。

こちらで、まずは初IPAを。
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夕方、といってもまだ日が高い夏のイギリス。
運河沿いを散歩することにしました。
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道路橋の下を運河が通ります。
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ノースゲート・ロック。
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複数のロックゲートで1つのロックを形成する「ステアケース(階段)」型。
ここは3段で、ゲートは4枚。
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ステアケース、または独立したロックが連続しているものを「フライト・ロック」ともいいます。
まさに船が空を飛ぶという感じに見えるからでしょう。

ロックの先はタワー・ワーフTower Wharf。
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ムーアリング(係留)スペース。
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ドックなどの設備もあります。
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このまま運河を進めば、エレズメア・ポートEllesmere Portですが、
分岐点からディー川River Deeに出ることも物理的には可能。
ただ、ディー川は急流なので、ナローボート向きではないでしょう。

ロックで、これだけの水位差があります。
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ワーフにあるパブ、テルフォード・ウェアハウスTelford Warehouse。
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入る時間はありませんでしたが、
かつては倉庫で、棟下のトンネルのようなスペースに入ったナローボートに、
直接荷を下ろしていたものと思われます。

水辺には住宅も。
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トゥパスTowpathというネーミングが、運河らしい。

一部、運河から入れ込んだスペースがマリーナのようになっていました。
この住宅に暮らせば、係留する権利が得られるのでしょうか。
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運河の次は、チェスター城の城壁の上を散歩します。
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30分ほど歩いてディー川河畔に到着。
すでに営業時間は終わっていましたが、
パドルボートや遊覧船など、いろいろなタイプの船で遊べるようです。
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カヌーのグループが練習していました。
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この日の夕食は、私の強い希望により、ドネルミート&チップスDoner Meat & Chips。
中東料理のドネルと、イギリスのチップス(フレンチフライ)の、
見事なまでのミスマッチ・コラボ(笑)
ジャンクな味が魅力的です。

家族は、それぞれ別のものを注文しました。

ホテルの部屋に帰った後、夏の長い日を味わうために、1人1階のパブへ。
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一夜明けて旅行4日目。
いよいよナローボートに乗り込む日です。

朝食は、ホテルのブッフェ。
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今回の旅行は、行き帰りのロンドンは友人宅泊なので、
ホテル泊はここだけ。

イギリスならではの「イングリッシュ・ブレックファスト」も、
このホテルが最初で最後です。
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朝食が済んで、チェックアウト。
荷物をフロントに預けて、昨日見られなかったチェスター大聖堂などを見学。
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チェスターの中心部は、にぎわっていましたね。
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ランチは、今度は長男の希望により、マクドナルド。
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ジャンク好きの血は、遺伝なのかしら?

この後、、いよいよ運河の旅に向かいます。

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# by narrowboat | 2017-08-23 21:46 | 2017年家族ナローボート旅行 | Comments(0)
イギリス運河の「ベイスン」とは、
係留所Mooringよりも大きく、マリーナMarinaよりも小さな港。
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鉄道のパディントン駅の裏手にあるパディントン・ベイスンは、
かつては鉄道とのリンク、荷物の積み替え港でしたが、
長い間放置され、最近になって大規模な再開発が行われてきました。
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ベイスンの行き止まりあたり。
イギリスにしては高層のマンションやオフィスビルが建ち並びます。

ロック(閘門)はないのですが、「ロックハウス」という飲食店も。
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3年ぶりにベイスンに来てみての新たな発見は、
ナローボートの係留所という機能以外に、
水の上での「遊び」がいろいろ導入されていたことです。

ウォータータクシーの乗り場。
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もう夕方だったので現物は見ていませんが、
リトルベニスLittele Veniceまで行くようですね。

このタクシーと同じ会社が運営しているデイハイヤー、Go Boat
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自分で操船するセルフドライブで、
近くをぶらぶらとクルーズできるようです。

ボートはこんな感じ。
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オフィスには、ナローボートが使われていました。
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ちょうど帰ってきたボートがいましたので、動画撮影。

日本でも最近流行の兆しがあるサーフボート型のカヌー、
SUP(Stand Up Paddle)もできます。
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そしてこちらは手漕ぎボート。
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リトルベニスのほうにさらに歩いていくと、
巨大なビルが建築中でした。
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さすが元グレートウエスタン鉄道の本拠地、
パディントンだけあって、名前も「ブルネル・ビルディング」。

ベイスン一帯のビル建設は一息ついたのかと思っていましたが、
まだまだ新しい物件ができるんですね。

工事現場のフェンスには、ベイスン一帯で行われているイベントなどが写真付きで紹介されていました。
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パブやカフェのテラス席も気持ちよさそうでしたが、
この日は肌寒くて、自分では入る気がしません。
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近未来的なビルディングと、産業革命時代の倉庫群。
このミスマッチ感が、都市部の運河の魅力ともいえます。
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高架道路の向こうがリトルベニスですが、
その直前は、緑の藻で水面が覆われていました。
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そしてこちらがリトルベニス。
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カムデンCamdenとを結ぶ水上バスの運航も時間的に終了していて、
ひっそりとしています。

そんな中、私も見たことがないトリップボートがやってきました。
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この日は、ロングフライトで疲れた体と頭で、
小1時間、歩き回っただけでした。

パディントン・ベイスンはこの3年間で、
ハード的なものはそれほど変わっていなかったですが、
ナローボートにこだわらない、運河の遊び方が提案されていたのが印象的です。

ただ、後日購入したナローボートの専門誌
”Waterway's World” を読んだら、
デイハイヤーの不慣れな操船で、接触などの事故も増えており、
対策が必要だ、
とする投書が掲載されていました。

陸の上だけではなく、水の上も人口密集地帯のロンドンですから、
このあたりの調整が現在課題となっているのかもしれません。

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# by narrowboat | 2017-08-21 03:19 | 2017年家族ナローボート旅行 | Comments(0)
2017年8月、家族でナローボート旅行に行ってきました。
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2011年にも行っているのですが、
その時はナローボートガイドにお世話になったので、
純粋なハイヤー(レンタル)ボート利用は今回が初めて。

前回は保育園だった長男も今は小学6年生になり、
中学校に入ると家族旅行も難しくなることから、
思い切ってイギリスに旅立つことにしました。


6年前はJALの韓国発券を使ったため、いったんソウルに行きましたが、
今回はタイ航空の成田発便を利用。

成田~バンコク、バンコク~ロンドンともにオール2階建てのA380。
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タイ航空のA380は、成田発着、しかもキャパシティが大きいこともあり、
羽田発着便に比べて予約が取りやすく、航空券も安いようです。

往路は、2フライトとも2階席を確保。
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タイ航空のA380は、1階席がオールエコノミー、
2階席は前からファースト、ビジネス、エコノミーとなっていて、
エコノミーは座席数も少なく、こぢんまりとしていて、落ち着けます。

出発は、関東地方にゲリラ豪雨が来襲した日でしたが、
その中をA380は離陸します。

機内食は、タイ料理のグリーンカレーをチョイス。


バンコク到着は深夜。
タイの隣国、ラオスへは頻繁に訪問している私にとって、
バンコクのスワンナプーム空港は見慣れた場所ですが。
久しぶりの外国と、読めないタイ語に興奮した長男が撮影した動画。


乗り継ぎ時間が結構あったので、カフェで時間つぶし。
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それでも深夜のトランジットで、子供たちはベンチで爆睡。
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無理やり起こして飛行機に乗せ、ロンドンに向けて離陸です。


バンコク→ロンドンは12時間の長丁場。
さすがに映画を見る気力もほとんどありません。

機内食の1回目はタイ料理のガパオ。

私の隣に座った次男は、食事時間も爆睡でしたが。
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ロンドン到着前の朝食は、オムレツ。
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窓から、朝のテムズ川が見えてきます。
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この、テムズ川に沿ったアプローチが大好きな私。

ヒースロー空港に着陸します。


乗り換え時間も併せて20時間以上のフライト、
それにも増して辛いのがヒースロー空港の入国手続きの列ですが、
がまんしなければなんともなりません。
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ようやく入国し、地下鉄に乗って、私の友人トミーさん宅へ。

こちらのブログで知り合った日本人のSさんの縁で知り合ったトミーさん。
アイルランド系で、現在は退職して、ロンドンの便利な場所にお住まい。
以前も何回か泊めてもらったことはあるのですが、
今回は図々しく4人でお世話になることになりました。

一休みしてから、トミーさんのお勧めもあり、
今だかつて乗ったことがない「ロンドン・アイ」で上空からロンドンを見学です。

雨模様で、視界はよくないですが、
ウエストミンスター周辺はよく見えます。

疲れている子供たちを無理して連れて来たこともあり、
ここから妻と子供はトミーさん宅に直帰。

ただ私は、久しぶりにパディントン・ベイスンを見たくて、途中下車します。

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# by narrowboat | 2017-08-18 22:42 | 2017年家族ナローボート旅行 | Comments(0)

ボーターも納税者?

久々の更新になります。

仕事では、アジア某国のガイドブック編集作業が終わり、
次のステップに進むべく、画策しているところです。

詳細は、追々、このブログでも紹介させていただくかもしれませんが、
中でもどうしても避けて通れないのが「お金」の話でした。

そこで、ふっと思い出したのがの税金の話題です。

雑誌の記事か自著かどこかで、かつて、
「ボーターに住民税はかからない」
と書いた記憶があります。

住民税がない、というのは、私もどこかで聞きかじったはずなのですが、
今回、改めてナローボートガイドのブラウン淳子に聞いてみました。

すると、話はそんなに簡単ではなかった・・・・・(笑)


まず、ボーターとは、広義にはナローボートに乗っている人すべてですが、
ここでは、自分のボートを持っている「オーナー」で、
しかも普段の生活もボートの上、という人を想定します。

しかし、それらボーターがどの「ライセンス」、
許可証を持っているかで、税制も異なります。

まず、ボーターには大きく2つのライセンスがあります。
ひとつは、コンテニュアス・クルーザーズContinuous Cruisers、
直訳すれば「継続的に航行している人」。

いまひとつが、レジデンシャル・ボーターズResidential Boaters、
「居住しているボーター」。


「コンティニュアス」の方々は、
ビジター・ムーアリング(来訪者用短期係留所)にボートを停めつつ、
移動を繰り返していきます。
ビジター・ムーアリングはほとんどの場所で無料ですが、
係留期間が24時間とか、72時間とか、決められているので、
それを過ぎたらどこかほかの場所へ移動する必要があります。

一方「レジデンシャル」はというと、
彼らはマリーナとか、レジデンシャル・ムーアリング(居住者用係留所)を確保している、
すなわち係留にお金を支払っていますので、
気が向いた時だけクルーズすればよいだけです。
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このボートなど、陸と「接続」されていて、動く気なし(笑)、
というか、これでもボートなんですかね?

そこで税金はというと、
「コンティニュアス」は非課税、「レジデンシャル」は課税、ということになります。

もちろん、これは住民税のこと、
イギリスではカウンシル・タックスCouncil Taxと呼ばれますが、
その話です。

話はそれますが、もちろんイギリスにもほかの税制はいくつもあって、
何かしらの所得があれば所得税、
また買物をすれば、20%と高額な付加価値税(VAT=消費税)を支払うのは、
ボーターでも誰でも同じです。

さらに脱線すると、イギリスはサラリーマンも個人事業者も、
もちろん法人(会社など)も、みんな各々が確定申告しますので、
サラリーマンでも納税意識は日本よりかなり強い、と言われていますね。


話を元に戻すと、レジデンシャルのボーターは、
地面に住んでいる人々と同じように、住民税を支払うわけですが、
ボートは、不動産として「一番低い評価額」なので、
住民税も最低でいいんだそうです。

「あれ?」
と思った方は、日本でも納税意識の高い方かもしれません(笑)

日本の住民税は、所得に対する割合でその金額が決まりますから、
住んでいる家や土地、エリアとは関係ありません。

四畳半アパートに暮らしていても、高額所得者であれば住民税は高くなり、
豪邸暮らしでも所得が少なければ安く、場合によっては非課税になります。

一方、イギリスの住民税は、住んでいる家、エリアの評価で決まるのだそうです。
値段の高い家や場所に住んでいる人のほうが税額が高い、
これは日本の固定資産税に似ていますよね。

住民税に関するイギリス政府の説明はここにありますが、
参考までに、運河都市でも知られるバーミンガムの住民税表がこちら
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域内がさらに3つのエリアに分かれており,
それぞれA~Hの8つの「バンド」、税額帯が設定されています。
ナローボートは一番安い「A」ということになります。


ところで、「コンテニュアス」のライセンス・ホルダーの中には、
春~秋のオンシーズンは運河をクルーズし、
冬場はボートを置いて、フランスやスペインの別荘で暮らす、
という優雅な生活を送っている方々も少なくないようです。

ほとんどは年金生活者で、
年金のほか、陸の上に持っていた家を貸して家賃を得ながら、
ボートと別荘の往復生活を楽しんでいるのだとか。

そんな層を狙って、冬場だけボートを預かる、というビジネスもあります。
オーナーが不在の数ヶ月間、ボートを係留できるという契約をマリーナと結ぶのです。

すると、冬季はボートがマリーナにあるわけですから、
レジデンシャルと同じように住民税かかかりそうですが、
イギリスでは住民税が課税されるのが、居住期間3ヶ月以上となっているそうで、
それ以内なら非居住者として住民税はかかりません。

なんか裏技っぽいですよね。


ただ、最近問題になっているのは、
「コンティニュアス」に登録していながら、
ビジター・ムーアリングに期限を越えて長居したり、
河岸を独占したりするボーターが少なくないことです。
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特にロンドンでは、市内の職場に通っている、
すなわち「居住」しているにもかかわらず、
住民税逃れのために「コンティニュアス」で登録しているボーターが多くいるようです。
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さらに、彼らの中には、最近流行のAirbnbなどでボートを貸し、
収入を得ようとしている輩も少なくないとか。

困ったものですが、日本でもイギリスでも、
はたまた陸でも水でも、
なんとかして税金を逃れようとするEvader(脱税者)はなくならないんでしょうね。


そんなわけで、私も正しい申告と納税を心がけるようにしたいものです。
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# by narrowboat | 2017-05-25 12:28 | 英国運河とナローボートの旅 | Comments(0)
2016年末にラオスへ1か月ほど取材旅行した帰り、
バンコクに寄って、運河のボートを見つけました。

バンコクは3年ぶりで、その間にBTS(高架鉄道)が延伸されており、
鉄道好きとしてはその区間に乗ってみようかと、
終点のバンワーBang Wa駅で下車しました。

すぐに折り返すつもりだったのですけど、
駅内に何やらインフォメーションセンターのようなものがあります。
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座っていた係員に聞いてみると、
ここからボートの路線が接続しているというではないですか!
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これは見逃せない、と、地上に降りて船着場を探します。c0027849_22295019.jpg

こういう標識はあるんですが、船着場らしきものはありません。
その向こうに、タイ語のみですが、また「船着場」の表示がありました。c0027849_22355592.jpg

矢印に沿って進むと、高架道路の下。
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金網から出てきた野犬に吠えられたりして、不安になりながら歩きます。

BTSの駅から徒歩5分ほどで、船着場が見えてきました。c0027849_22402508.jpg

時刻表はこちら。
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一番上が平日朝、二番目が平日夕方、一番下が土休日の時刻表。
平日は朝と夕方だけ、ということは、通勤通学客をターゲットにしているのでしょう。
またこの時刻は、路線両端の船着場のこと。
つまり、途中で乗り降りする人は、時刻を推しはからなくてはなりません。

15分ほど待つと、ボートがやってきました。

船着場P15、ペットカセム69Phetkasem69行きです。

バンコクの運河ボートは、ほかの運河で何回も乗っていて、
その時の船はこんなタイプ。
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タイらしくてよいのですが、しぶきがかかって大変なことになりました。
一方、こちらパーシーチャルーン運河のボートは今風で、
窓も付いているため、その心配はなさそうです。

操舵席の真後ろに陣取ります。
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乗船して間もなく、車掌(船掌?)が運賃の回収に来ました。
1人15バーツ。

車掌は3人乗船しています。
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BTSにも使えるプリペイドカード「ラビットカード」もOK。c0027849_1634984.jpg

座席はこんな感じ。
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定員は40名だそうです。

船内ではWiFiも使えると書いてありますが、
接続はできませんでした。
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進行方向にカメラを向けます。


途中、カヌーらしき船とか、
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子供たちの水遊びも見ました。
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こういう物販&飲食ボートを見ると、
バンコクはまだまだ水の都という印象を強く受けます。


川に下りる階段が付いた家屋。
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さらに細い運河へのジャンクション。
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まさに毛細血管のごとく水路が張り巡らされているのです。

反対方向へのボートとすれ違います。

すれ違ったのは、結局この1艘だけだったので、
時間帯にもよりますが、上下各1艘で運航されているようです。

工事用の資材もボートで運ばれています。
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まだ認知度が低いのか、途中での乗降はほとんどありませんでしたが、
ワット・ニマノラディ船着場で、一組の下船と、別の一組の乗船がありました。


終点のP15、ペットカセム69船着場に到着。
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先の路線図には、近くにメガスーパー「ビッグC」があるように描かれていましたが、
船着場からその姿は見えません。
帰りの船の時刻もあるので、周辺のコンビニで飲み物だけ購入して、
船着場付近を散歩しました。

ここには、ベイスンBasin(船だまり)もあり、
運河ボートと同じ形のものが浮かんでいます。
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帰りのボートが船着場に現れました。
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こんな作業船があるということは、
定期・不定期に浚渫作業も行われているようです。
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川沿いで作業をする人も、船を使っていました。
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このボートは、かなりたくさん乗れるようですが、
何に利用されているんでしょうか?
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橋げたに括りつけられたハンモック。
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勝手にやっちゃうところが、いかにもタイらしい。

BTSバンワー駅近くの船着場P4に到着します。


日本に帰ってからネットでみつけたこのサイトなどによると、
パーシーチャルーン運河のボートは2014年からあったようで、
2016年4月に、新しい大型のボートが投入された、というのが経緯みたいです。

昔乗った運河ボートに比べると、速度がやけに遅く、
まさにイギリスのナローボート程度なのがとてもよかったのですけど、
これは、GPSで管理されているからのようですね。

友人からの伝聞ですが、バンコクの中央駅にもあたるフアランポーン駅から、
運河を経由してチャオプラヤー川まで行くボートもはじまったとか。

水路の有効活用という動きは、日本だけでなく、ここタイでも始まっています。

(タイ語のみですが、フェイスブックページもあります)

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# by narrowboat | 2017-01-14 18:24 | 海外の運河・河川 | Comments(0)

米子、松江の内陸水路

折りたたみ自転車を持って、山陰を旅したときのレポートです。

大橋川にあった神社。
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船で参拝するんでしょうね。

天神川沿いを、自転車でゆっくり走ります。

無粋な柵もなく、水辺がとても近く感じます。
長い間、川と親しんでいた地域なんでしょう。

松江市内の堀川巡り。
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時間がなくて乗れませんでしたが、いつか体験したいですね。
川沿いのカフェも、よい感じでした。
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翌朝、米子市内を1時間ばかり回りました。
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知らなかったのですが、米子にも掘割っぽいところがあるんですね。
地図には旧加茂川とあります。

おもしろいのは、お店や住居が、
自分専用の橋を架けているところです。
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かなり寂れているエリアではありますが、
ちょっと工夫すれば、人が集まりそうな感じです。

現在でも、夜には賑わう場所なのかもしれませんが・・・・・。
複数のバーが入居している、川沿いの古いビルは、
トイレも共同です。
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遊覧船もあるんですね。
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この先は、中海に通じています。
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川に向いている蔵の扉は、船への荷下ろしをしていた時代を偲ばせます。
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再び松江へ。
宍道湖北岸をサイクリングしていて立ち寄った「松江イングリッシュガーデン」には、
宍道湖に向いた船着場がありました。
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宍道湖はシジミ漁で有名ですが、
松江中心部から船でこの庭園を訪問することができれば楽しいですね。

自転車のブログでは、もっと詳しく書いていますので、こちらもどうぞ!
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# by narrowboat | 2016-11-29 20:45 | 日本の運河と川 | Comments(0)
築地市場の移転問題で、何かと話題に上る豊洲ですが、
新市場予定地に近い場所にある「ららぽーと豊洲」。

ここには、かつて石川島播磨工業(IHI)のドックがありました。
IHIの本社は、現在もららぽーとの近くにありますが、
ドックは不要ということで、ショッピングモールに生まれ変わります。

でもドックの面影は残したい、ということで、
建造物を一部残して、水上バスなどの発着場にしています。
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豊洲周辺は埋立地エリアなので、その間に運河ができることになります。
先日記事にした扇橋ロックがある小名木川、
そして豊洲周辺はいずれも江東区にあり、
これが「江東デルタ地帯」と呼ばれるゆえんです。

本当なら船でこのあたりを移動したいところですが、
豊洲エリアにはシェアサイクルもあり、これがなかなか便利。

私も会員になっているので、自転車で運河探検に出かけてみます。
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豊洲六丁目公園のデッキ。

しばらく走ると、対岸にこんなに大きな看板が。
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「係留禁止」だけでなく、「駐車禁止」に「自転車乗り入れ禁止」。
水辺に限らず、日本は「禁止」が大好きですよね。

禁止はいいのですが、それならどこに留めればいい?
というのが素朴な疑問。

禁止する一方で、係留スペースを確保すべきだと思います。

この看板のすぐ近くには、立派なジェティ(浮き桟橋)があるんですがね。
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船はまったく留まっていません。
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これは、水陸両用バスのスプラッシュポイントだと思われます。
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市場移転だけでなく、オリンピックの競技会場問題でも注目されている東京の水辺なんですが、
4年に1度のイベントでどう使うかより、
日常的な有効活用にもっと目を向けるべきではないでしょうか。
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# by narrowboat | 2016-10-20 18:29 | 日本の運河と川 | Comments(0)